2026.10.26
コラム
熊本で駐車場をつくる|舗装・勾配・排水の考え方
「敷地の空き地を駐車場にしたい」
「舗装が割れてきたので、やり直したい」
「雨のたびにぬかるんで、車が汚れる」
駐車場は、日常的に重いものが乗る場所です。
見た目は平らな地面でも、その下に必要な構造があります。
今回は、熊本市で造園と土木の両方を手がける いづの造園が、駐車場工事について整理します。

駐車場は「路盤」で決まる
舗装の下には、路盤という砕石の層があります。
これが、車の重さを地盤へ分散させる役割を果たします。
路盤が不足すると
- 舗装がひび割れる
- 轍(わだち)ができる
- 部分的に沈下する
- 早期に打ち替えが必要になる
必要な厚さは、車の重さで変わります。
- 乗用車のみの駐車場
- トラックが出入りする駐車場
- 大型車が転回する場所
「駐車場」と一括りにできないのは、このためです。
トラックが出入りする前提の場所に、乗用車用の仕様でつくれば、数年でわだちができます。
発注時には、「どんな車が、どのくらいの頻度で通るか」を伝えることが重要です。
締固めを省くと必ず沈む
路盤も路床(その下の地面)も、締め固める必要があります。
- 一度に厚く敷かず、層ごとに転圧する
- ローラーやランマー、プレートで確実に締める
この工程は、完成すると見えなくなります。
だからこそ、工事写真で記録します。
埋め戻したあとでは、確認できません。
「なぜか数年で沈んだ」という駐車場は、たいていここが原因です。
舗装の種類と選び方
アスファルト舗装
最も一般的です。
- 施工が早い
- コストを抑えやすい
- 補修がしやすい(部分的な打ち替えが可能)
一方で、
- 夏場は熱を持つ
- 紫外線と雨で経年劣化する
- 重い車が同じ場所に停まると、へこむことがある
コンクリート舗装
- 耐久性が高い
- 重い車両に強い
- 白いため、夏の照り返しはあるが熱はこもりにくい
一方で、
- 施工費が高い
- 養生期間が必要(すぐ使えない)
- 部分補修がしにくい
- ひび割れが目立つ
大型車が頻繁に出入りする場所では、コンクリートが選ばれることがあります。
インターロッキングブロック
- 景観をつくりやすい
- 部分的な補修がしやすい
- 透水性のあるタイプもある
一方で、
- 施工費が高め
- 重い車が通ると、ずれることがある
- 目地から草が生える
砂利敷き
- 最も安価
- 水が浸透する
- 施工が早い
一方で、
- タイヤで飛び散り、減っていく
- 敷き直しが必要
- 車椅子やベビーカーが通りにくい
- 除雪・清掃がしにくい
- 草が生える(防草シートを併用する)
芝生ブロック(緑化ブロック)
緑を残しながら駐車できる方法です。
景観面では優れますが、使用頻度が高いと芝が傷みます。

勾配と排水を先に決める
駐車場をつくると、雨水が浸透しなくなります。
その水がどこへ行くかを決めないと、
- 敷地内に水が溜まる
- 隣地や道路へ流れ込む
- 建物の周囲に水が集まる
という問題が起きます。
必要な検討
- 水を集める方向(勾配)
- 側溝や排水桝の位置
- 放流先(既存の側溝、水路があるか)
- 浸透させる場合、その地盤が水を通すか
勾配は、数センチの違いで結果が変わります。
「なんとなく傾ける」のではなく、測量して高さを出す工程が必要です。
注意点
勾配をつけすぎると、駐車時に車が動きやすくなります。
排水と使いやすさのバランスを取る必要があります。

区画と動線を考える
1台あたりの寸法
- 普通車、軽自動車、来客用、身障者用で必要な幅が違います
- 隣の車とのドアの開閉スペース
- 前後の余裕
通路の幅
- 車が転回できるか
- 対向できるか
- バックで出る場合、十分な奥行きがあるか
出入口
- 道路から見て、安全に出入りできるか
- 出るときに、歩行者と車が見えるか
- 植栽やフェンスが視界を遮っていないか
歩行者の動線
- 車と歩行者が交錯しないか
- 建物入口までの経路は安全か
「詰め込めば台数は増えますが、使いにくい駐車場になります。」
実際に停めて、降りて、歩く。その動きを想定して決めます。

既存の駐車場を直す場合
症状ごとの対処
ひび割れ(細かい)
充填材を注入して水の浸入を防ぎます。初期段階で行うと進行を大きく抑えられます。
亀甲状のひび割れ
路盤まで傷んでいる可能性があります。表層だけ直しても再発します。
わだち・沈下
路盤や路床の問題です。掘り返して打ち直す必要があります。
根上がり
近くの樹木の根が原因です。舗装だけ直しても、また持ち上がります。
根を切るか、舗装側で対応するかの判断が必要になります。
水たまり
勾配不足か、沈下です。表面だけ直しても、原因が残れば再発します。

造園会社に頼むという選択
駐車場は土木工事ですが、緑と関わる場面が多くあります。
- 既存の樹木を伐採・抜根する必要がある
- 残したい木がある
- 根上がりが原因で舗装が傷んでいる
- 周囲に植栽帯をつくりたい
- 目隠しのフェンスや生垣が必要
- 法面の処理が必要
いづの造園は、造園工事業・土木工事業・とび土工工事業の三業種の許可を持っています。
- 既存樹木の伐採・抜根
- 造成・整地・締固め
- 舗装工事
- 排水計画と側溝の設置
- 車止め、区画線
- フェンス・門扉の設置
- 周囲の植栽と、その後の管理
まで、一つの窓口でご相談いただけます。
熊本市内での市道改良工事、排水路改良工事の実績もあります。
発注前に整理しておきたいこと
- 面積と、必要な台数
- どんな車が入るか……乗用車のみか、トラックも
- 使用頻度
- 現在の状況……土か、既存舗装か、傷み方
- 排水の放流先……側溝や水路があるか
- 周囲との高さ関係……道路、建物、隣地
- 既存の樹木……残すか、撤去するか
- 工事中の利用制限……何日間、使えなくできるか
- 埋設物……図面があれば
とくに8の利用制限は、施工計画に直結します。
一度に全面工事するか、区画を分けて段階的に施工するかが変わります。
まとめ
駐車場工事のポイントです。
- 耐久性は路盤で決まる。どんな車が通るかを必ず伝える
- 締固めを省くと必ず沈む。見えなくなる部分こそ重要
- 舗装はアスファルト/コンクリート/ブロック/砂利から条件に応じて選ぶ
- 勾配と排水を先に決める。水の行き先がないと敷地内に溜まる
- 区画は詰め込みすぎず、降りて歩く動きまで想定する
- 補修は症状ごとに原因を見る。表面だけ直すと再発する
- 根上がりが原因なら、樹木側の判断も必要
熊本県内で駐車場の新設・改修をご検討の担当者様は、いづの造園までお気軽にご相談ください。
対応エリア
熊本市(中央区・東区・西区・南区・北区)を中心に、熊本県内および周辺の隣県で対応しています。
公園・道路・学校・公共施設などの公共工事から、工場・事業所・商業施設・集合住宅といった民間の敷地まで実績があります。
株式会社いづの造園
- 所在地:〒861-4154 熊本県熊本市南区富合町平原198
- TEL:096-357-4379/FAX:096-357-1303
- 営業時間:8:30〜17:30(土日祝を除く)
- 創業:昭和30年(1955年)
- 許可:特定建設業 熊本県知事許可(特-7)第6510号
- 業種:造園工事業/土木工事業/とび・土工工事業
最新のお知らせ
Contact
業務に関するお問い合わせ
仕事に関する依頼やご相談は下記のフォームより
お問い合わせください。
お急ぎの方は、お電話にてお問い合わせください。