2026.10.15
コラム
熊本で造成工事を依頼するには|切土・盛土・締固めの基本
「傾斜地を平らにして、駐車場にしたい」
「資材置き場をつくりたい」
「建物を建てる前に、敷地を整えたい」
造成工事は、土地の形をつくり変える工事です。
その上に何をつくるにしても、土台になる工事であり、ここでの不備は後々まで影響します。
今回は、熊本市で造園と土木の両方を手がける いづの造園が、造成工事について整理します。

造成工事の基本|切土と盛土
切土(きりど)
高いところを削り取る作業です。
もともとの地盤を掘るため、比較的安定しています。
ただし、削った斜面(切土のり面)が崩れないよう、勾配や保護が必要になります。
盛土(もりど)
低いところに土を盛る作業です。
造成で最も注意が必要なのが、この盛土です。
理由は、盛った土は「新しく置かれた土」であり、放っておくと沈むからです。
締固めが、すべてを決める
盛土でいちばん重要なのが締固め(しめかため)です。
土をただ盛っただけでは、粒の間に隙間が残っています。
その状態で上に建物や舗装をつくると、
- 時間とともに沈む
- 雨が浸み込んで、さらに沈む
- 部分的に沈んで、舗装が割れる
- 建物が不同沈下する
という結果になります。
正しい進め方
盛土は、薄く敷いて、転圧するを繰り返します。
一度に厚く盛って上から転圧しても、下のほうまで締まりません。
一層ごとに、ローラーやランマー、プレートで確実に締め固めていきます。
「見えなくなる部分だから」と省くと、必ず後で出ます。
工事写真で、埋め戻す前の状態を記録するのはこのためです。

排水を先に決める
造成で、締固めと並んで重要なのが水の行き先です。
土地を平らにすると、雨水が流れなくなります。
必ず考えること
- 雨水はどこへ流れるか
- 敷地の外へ出す場合、放流先はあるか
- 隣地や道路に流れ込まないか
- 上流から水が入ってこないか
- 地中に浸み込ませるのか、集めて流すのか
造成の失敗で最も多いのが、排水を後回しにすることです。
平らにしたあとで「水が溜まる」と気づいても、直すには掘り返すことになります。
- 表面排水(勾配をつけて流す)
- 側溝・排水桝
- 暗渠排水(地中に管を埋めて集める)
- 浸透桝
これらを、造成の計画段階で組み込みます。
地盤の確認
盛土の下、あるいは切土のあとの地盤が軟らかい場合、上に何を載せても沈みます。
確認すること
- もともとの地盤の状態
- 地下水位
- 埋設物や、過去の埋め立ての履歴
- 周囲の擁壁やのり面への影響
造成地の履歴は重要です。
「以前は田んぼだった」「谷を埋めた土地」といった情報があると、判断が変わります。
必要に応じて、地盤改良を検討することになります。
のり面の処理
造成すると、必ず高低差が生まれます。
その斜面をどう処理するかも、計画に含まれます。
選択肢
- 緩やかな勾配ののり面にする……土地は必要だが、費用は抑えられる
- 擁壁をつくる……土地を有効に使えるが、費用は上がる
- ブロック積み・石積み
- 緑化(張芝、種子吹付、植生マット)……表面の流出を防ぐ
のり面は、つくったあとの管理も必要です。
草刈り、排水溝の清掃、点検。
造成の段階で、管理しやすい形にしておくと後が楽になります。
急勾配ののり面は、草刈りの費用が高くなります。

残土をどうするか
切土をすれば土が余り、盛土をすれば土が要ります。
敷地内でバランスが取れれば理想的です(切った土をそのまま盛る)。
しかし多くの場合、
- 余る → 搬出と処分が必要
- 足りない → 土を購入して搬入
となります。
残土の処分費は、造成工事の費用に大きく影響します。
見積もりでは、必ず確認してください。
なお、盛土に使う土の質も重要です。
ガラや不純物が混ざった土では、締固めが効かず、後で沈みます。
発注前に整理しておきたいこと
- 面積と、現在の高低差
- 完成後の使い方……駐車場、資材置き場、建物、緑地
- 必要な地耐力……重い車両が入るか
- 希望する高さ……道路や隣地との取り合い
- 排水の放流先……側溝、水路があるか
- 土地の履歴……以前は何だったか
- 埋設物……図面があれば
- 搬入経路……重機とダンプが入れるか
- 周囲の状況……隣接する建物、擁壁、のり面
とくに2の使い方は、締固めの度合いと排水計画に直結します。
「駐車場にする」と「緑地にする」では、必要な仕様がまったく違います。
費用が変わるポイント
- 面積と、動かす土の量
- 切土と盛土のバランス(残土が出るか、土が要るか)
- 残土の処分量と処分先までの距離
- 地盤改良の要否
- のり面の処理方法(緑化か、擁壁か)
- 排水設備の内容
- 既存の撤去(樹木、構造物、舗装)
- 重機の搬入が可能か
- 埋設物を避ける手掘りの有無
同じ面積でも、残土が出るかどうかで金額は大きく変わります。
造園会社に造成を頼むという選択
造成は土木工事ですが、緑と関わる場面が多くあります。
- 既存の樹木を伐採・抜根する
- 残したい木がある
- 完成後にのり面を緑化する
- 造成後に植栽をする
- 法面の草刈りを継続する
いづの造園は、造園工事業・土木工事業・とび土工工事業の三業種の許可を持っています。
- 既存樹木の伐採・抜根
- 掘削・切土・盛土・締固め
- 排水計画と施工
- のり面の処理と緑化
- 擁壁、防護柵の設置
- 造成後の植栽と維持管理
まで、一つの窓口でご相談いただけます。
熊本市内での市道改良工事、排水路改良工事の実績もあります。

まとめ
造成工事について、押さえておきたい点です。
- 盛土は薄く敷いて、一層ごとに締固める。省くと必ず沈む
- 排水は計画段階で決める。後回しにすると掘り返すことになる
- 土地の履歴(田んぼ、埋め立て)が地盤判断の手がかりになる
- のり面はつくったあとの管理まで考えて形を決める
- 残土が出るかどうかで費用は大きく変わる
- 完成後の使い方によって、必要な仕様が変わる
熊本県内で造成工事をご検討の担当者様は、いづの造園までお気軽にご相談ください。
対応エリア
熊本市(中央区・東区・西区・南区・北区)を中心に、熊本県内および周辺の隣県で対応しています。
公園・道路・学校・公共施設などの公共工事から、工場・事業所・商業施設・集合住宅といった民間の敷地まで実績があります。
株式会社いづの造園
- 所在地:〒861-4154 熊本県熊本市南区富合町平原198
- TEL:096-357-4379/FAX:096-357-1303
- 営業時間:8:30〜17:30(土日祝を除く)
- 創業:昭和30年(1955年)
- 許可:特定建設業 熊本県知事許可(特-7)第6510号
- 業種:造園工事業/土木工事業/とび・土工工事業
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