2026.10.13
コラム
若手が現場で任される順番|できることの広がり方
未経験で造園業に入ると、最初は何もできません。
これは当然のことで、誰もが通る道です。
問題は、そこからどう広がっていくのかが見えないことです。
今回は、熊本市の造園会社いづの造園が、若手が任される仕事の順番を具体的にお伝えします。

第1段階|運ぶ・集める・片付ける
入社直後から数か月
最初に任されるのは、次のような作業です。
- 刈った草や切った枝を集める
- トラックへ積み込む
- 道具や資材を運ぶ
- 現場の清掃
- 作業の補助(ロープを持つ、押さえる、渡す)
「これは仕事なのか」と感じるかもしれません。
しかし、この位置には大きな意味があります。
現場全体が見える
切っている人の手元だけでなく、現場全体の動きを見られます。
- 先輩がどういう順番で作業しているか
- どこに危険があるか
- 道具をどこに置いているか
- 搬出の段取りをどう組んでいるか
この時期に見たものが、後で効いてきます。
道具を覚えられる
積み込みと片付けを担当すると、道具の名前と置き場所が自然に頭に入ります。
これは、教科書で覚えるより早く確実です。
第2段階|手道具を使う
数か月〜半年ごろ
資格の要らない道具から使い始めます。
- 剪定バサミで細い枝を切る
- 刈込みバサミで低木の表面を整える
- 熊手で落ち葉を集める
- スコップで植え穴を掘る
- 手作業で除草する
ここで身につくのは「力の入れ方」です。
最初は力任せにやってしまうため、必要以上に疲れます。
先輩の動きを見ていると、力を入れる場面と抜く場面がはっきりしています。
この感覚をつかむと、同じ作業でも疲れ方が変わります。
第3段階|エンジン機械を使う
入社3か月〜1年
いづの造園では、この時期に刈払機とチェンソーの特別教育を取得します。
これらは法律で教育が義務づけられている作業のため、資格なしでは使えません。
資格取得の費用は会社が負担します(資格取得補助100%)。
取得後も、いきなり一人ではありません。
- 先輩が近くで見ている状態から始める
- 危険の少ない場所から任される
- 徐々に範囲を広げる
刈払機……造園業で最も使用頻度の高い機械です。まずここから。
チェンソー……枝の処理から始め、伐採は経験を積んでから。


第4段階|作業を任される
1年目後半〜2年目
指示を受けて、一区画を自分で進められるようになります。
- 「この範囲の草刈りをお願い」
- 「この低木を刈り込んで」
- 「この枝を落として」
変わるのは、判断の量です。
- どこから刈り始めるか
- 刈った草をどこに寄せるか
- 障害物をどう避けるか
- どこまでを今日やるか
言われたことをやる段階から、自分で組み立てる段階へ移ります。
いづの造園では、2年目以降を「一人でも現場を任せられる職人」と位置づけています。
第5段階|資格を広げ、機械が増える
2年目以降
担当する現場に応じて、資格を順次取得していきます。
- フルハーネス特別教育……高所作業をするなら必須
- 高所作業車運転技能講習……街路樹や高木を扱えるようになる
- 玉掛け/小型移動式クレーン……枝や資材を吊れるようになる
- 車両系建設機械……掘削や整地ができるようになる
扱える機械が増えると、担当できる現場が増えます。
そして、いづの造園には免許手当があるため、資格が待遇にも反映されます。
第6段階|剪定の判断
3年目以降
剪定は、切る技術より「どこを切るか決める力」が問われます。
教科書には「混み合った枝を間引く」と書いてあります。
しかし実際の木の前に立つと、どの枝がそれに当たるのか迷います。
- この枝を切ると、来年どう伸びるか
- この形は、3年後どうなるか
- ここを残すと、内部に光が入るか
判断の結果は、翌年、木を見れば分かります。
何百本と切って、その結果を見続けて、はじめて身につく力です。
だから、剪定は年数が要ります。
第7段階|現場を組み立てる
4〜5年目以降
自分の作業だけでなく、現場全体を組み立てるようになります。
- 何人でどう分担するか
- どの順番で進めるか
- 必要な機械と資材は何か
- いつ搬出するか
- 何日で終わるか
そして、後輩を教える立場になります。
教えることで、自分の理解の曖昧な部分に気づく時期でもあります。

その先の選択肢
経験を積んだあとは、方向を選べます。
- 職人として技術を深める……剪定や樹木の専門性を高める
- 施工管理へ進む……工程・品質・安全・原価を管理する
- 設計へ進む……緑地計画、植栽デザイン
- 専門資格を目指す……造園施工管理技士、土木施工管理技士、樹木医など
いづの造園のFAQでも、「将来、設計や管理職に進めますか?」という質問に、
「可能です。様々な分野に進むことができます」
とお答えしています。
焦らなくてよい理由
いづの造園の研修の流れは、
- 入社〜3か月……新人研修(現場で基本を説明)
- 3か月〜1年……先輩職人のサポートを受けながら実践
- 2年目以降……一人でも現場を任せられる職人へ
独り立ちの目安は2年目です。
つまり、最初の1年でできないことがあるのは前提として組まれています。
また、仕事は3〜5人のチームで進めることが多いため、常にそばに聞ける人がいます。
いづの造園では、未経験入社が9人中8人です。
みんな同じところから始めています。
まとめ
若手が任される仕事の順番です。
- 運ぶ・集める・片付ける……現場全体が見える位置。道具を覚える
- 手道具を使う……力の入れ方を覚える
- エンジン機械……刈払機・チェンソーの資格を取得(入社3か月〜1年)
- 一区画を任される……自分で組み立てる段階へ
- 資格を広げる……高所作業車、玉掛け、重機(2年目以降)
- 剪定の判断……「どこを切るか決める力」(3年目以降)
- 現場を組み立てる……分担、工程、後輩の指導(4〜5年目以降)
一段ずつ、着実に広がっていきます。
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熊本市(中央区・東区・西区・南区・北区)を中心に、熊本県内および周辺の隣県で対応しています。
公園・道路・学校・公共施設などの公共工事から、工場・事業所・商業施設・集合住宅といった民間の敷地まで実績があります。
株式会社いづの造園
- 所在地:〒861-4154 熊本県熊本市南区富合町平原198
- TEL:096-357-4379/FAX:096-357-1303
- 営業時間:8:30〜17:30(土日祝を除く)
- 創業:昭和30年(1955年)
- 許可:特定建設業 熊本県知事許可(特-7)第6510号
- 業種:造園工事業/土木工事業/とび・土工工事業
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