2026.10.13
コラム
園路・舗装の補修|根上がりと劣化への対応
公園の園路、施設の通路、駐車場。
毎日多くの人が歩く場所ですが、傷みは少しずつ進みます。
そして、段差ができた瞬間から、転倒事故のリスクが生まれます。
今回は、熊本市で造園と土木の両方を手がける いづの造園が、園路・舗装の補修について整理します。

傷みの主な原因
1.根上がり(樹木の根による持ち上げ)
公園や街路で最も多い原因です。
樹木の根は、地表近くを水平に伸びることがあります。
とくに、舗装で地表が覆われていると、根は舗装の下に伸びます。
やがて根が太くなり、舗装を下から押し上げます。
- アスファルトが割れて盛り上がる
- インターロッキングブロックがずれる
- 縁石が動く
2.路盤の沈下
舗装の下には「路盤」という砕石の層があります。
ここが沈むと、上の舗装も沈みます。
原因は、
- 埋戻しの締固め不足
- 地下水の影響
- 埋設物まわりの土の流出
- 重い車両の通行
3.経年劣化
アスファルトは紫外線と雨で劣化します。
- 細かいひび割れ(亀甲状のひび)
- 骨材が浮いて表面がざらつく
- 白っぽく退色する
4.水たまり
勾配の不足、または沈下により、水が引かなくなります。
濡れた場所は滑りやすく、冬は凍結の危険もあります。
5.落ち葉と苔
日陰の園路では、苔が生えて滑りやすくなります。
濡れた落ち葉も同様です。
根上がりへの対処
これが最も判断の難しい問題です。
根を切れば段差は解消しますが、切りすぎると木が倒れやすくなります。
対処の選択肢は次のとおりです。
A.舗装側を調整する
- 根を避けて、舗装をやり直す
- 根の上に空間をつくる(防根板、舗装の浮かせ)
- 段差の部分だけをすりつける
- 透水性・弾力性のある舗装材に変える
木を守りながら、通行の安全を確保する方法です。
B.根の一部を処理する
支障のある根だけを、樹木への影響を見ながら処理します。
判断のポイント
- 幹からの距離(近いほど影響が大きい)
- 切る根の太さと本数
- 樹種と樹齢
- 木の健康状態
- 倒れたときの影響
「邪魔だから切る」ではなく、木の安全とセットで考える必要があります。
C.植栽帯を広げる
舗装を後退させ、根が伸びられる範囲を広げます。
根本的な解決になりますが、通路の幅が変わります。
D.木を伐採する
回復の見込みがなく、リスクが大きい場合の選択肢です。


舗装の種類と特徴
アスファルト舗装
施工が早く、コストも抑えられます。補修もしやすい方法です。ただし夏場は熱を持ちます。
コンクリート舗装
耐久性が高く、重い車両にも耐えます。硬いため、根上がりでは割れることがあります。補修は部分的に切り取って打ち直す形になります。
インターロッキングブロック
ブロックを敷き詰める方法です。部分的な補修がしやすいのが最大の利点で、根上がりが起きても該当部分だけ外して調整できます。景観もつくりやすい方法です。
透水性舗装
雨水を地中に浸透させます。水たまりができにくく、樹木の根にも水と空気が届きやすくなります。ただし目詰まりするため、定期的な清掃が必要です。
土系舗装・真砂土舗装
自然な風合いで、公園によく使われます。透水性がありますが、雨で流出することがあります。
ゴムチップ舗装
弾力があり、遊具まわりなど転倒時の衝撃を和らげたい場所に使われます。
補修の工法
部分打ち替え
傷んだ範囲だけを撤去し、打ち直します。
オーバーレイ
既存の舗装の上に、新しい層を重ねます。既存を撤去しないため、工期が短くなります。ただし高さが上がるため、周囲との取り合いに注意が必要です。
切削オーバーレイ
表層を削り取ってから重ねます。高さが変わりません。
クラック処理
ひび割れに充填材を注入し、水の浸入を防ぎます。初期段階で行うと、進行を大きく抑えられます。
すりつけ
段差の部分を緩やかにつなぎます。応急的な対応として有効です。

点検で見ておきたいこと
- 段差……つまずきの原因になる高さがないか
- ひび割れ……幅が広がっていないか、亀甲状になっていないか
- 水たまり……雨のあと、どこに残るか
- 舗装の浮き……踏むとたわむ場所がないか
- 縁石のずれ
- 根の露出
- 側溝の詰まり
雨のあとに歩いてみるのが、最も分かりやすい点検方法です。
水の溜まる場所が、たいてい沈下している場所です。
依頼前に整理しておきたいこと
- 場所と面積・延長
- 舗装の種類……アスファルト、コンクリート、ブロックなど
- 症状……段差、ひび、水たまり、沈下
- 原因の心当たり……近くに木があるか、車が通るか
- 通行の状況……工事中に通行止めにできるか
- 周囲との高さ関係……建物の入口、側溝、縁石
- 既存の撤去……処分が必要か
とくに5の通行は重要です。
公園や施設では、利用者の動線を確保しながら段階的に施工することがあります。
熊本で園路・舗装の補修なら「いづの造園」
いづの造園は、昭和30年の創業以来、熊本県を中心に事業を行ってきました。
造園工事業に加えて土木工事業・とび土工工事業の許可を持っているため、
- 園路・舗装の補修、打ち替え
- 根上がりの原因となる樹木の判断と処理
- 樹木を残すための舗装側の対応
- 排水改善、側溝の改修
- 縁石・境界の設置
- 補修後の植栽
まで、原因から対処まで一貫してご相談いただけます。
根が原因の場合、樹木と舗装の両方を見られることが強みになります。
熊本市内での市道改良工事の実績もあります。
事業内容は土木事業ページをご覧ください。

まとめ
園路・舗装の補修について、押さえておきたい点です。
- 公園・街路で最も多い原因は根上がり
- 「根を切ればいい」ではない。木の安全と通行の安全を両方見る
- 対処は舗装側の調整/根の一部処理/植栽帯の拡張/伐採から選ぶ
- インターロッキングブロックは部分補修がしやすい
- ひび割れは初期段階での充填が、進行を大きく抑える
- 点検は雨のあとに歩いてみるのが分かりやすい
- 樹木と舗装を両方見られる会社なら、原因から対処までつながる
熊本県内で園路・舗装の傷みが気になる担当者様は、いづの造園までお気軽にご相談ください。
対応エリア
熊本市(中央区・東区・西区・南区・北区)を中心に、熊本県内および周辺の隣県で対応しています。
公園・道路・学校・公共施設などの公共工事から、工場・事業所・商業施設・集合住宅といった民間の敷地まで実績があります。
株式会社いづの造園
- 所在地:〒861-4154 熊本県熊本市南区富合町平原198
- TEL:096-357-4379/FAX:096-357-1303
- 営業時間:8:30〜17:30(土日祝を除く)
- 創業:昭和30年(1955年)
- 許可:特定建設業 熊本県知事許可(特-7)第6510号
- 業種:造園工事業/土木工事業/とび・土工工事業
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