2026.10.12
コラム
造園業でパソコンを使う場面|書類と写真の仕事
「造園業は体を動かす仕事」
これはその通りですが、実はそれだけではありません。
とくに公共工事に関わると、書類とパソコンの仕事が必ずついてきます。
「事務が得意な人は活躍できないのでは」と思われがちですが、むしろ逆です。
今回は、熊本市の造園会社いづの造園が、造園業で事務系の作業がどう関わるかを紹介します。

なぜ書類が必要なのか
公共工事では、「やったことを証明する」ことが求められます。
作業が丁寧でも、記録がなければ確認できません。
とくに、
- 埋め戻したら見えなくなる部分
- 廃棄物を適正に処分したこと
- 安全対策を行ったこと
これらは、記録がなければ後から確かめようがありません。
だから書類が必要になります。
具体的にどんな書類があるか
1.施工計画書
工事の進め方をまとめた書類です。着手前に提出します。
- 工事概要
- 工程表
- 施工方法、使用する機械
- 安全管理計画
- 品質管理計画
- 交通管理計画(道路上の作業がある場合)
- 緊急時の連絡体制
「どうやって工事を進めるか」を、文章と図で説明します。
2.安全書類
- 作業員名簿
- 資格の写し
- 保険の加入状況
- 施工体制台帳、施工体系図
- 持込機械等使用届
3.工事写真
造園・土木の書類仕事で、最も手間がかかる部分です。
- 着手前……作業前の状態
- 施工中……途中の工程
- 完成……作業後の状態
- 出来形……寸法が分かるよう、スケールを当てて撮影
同じアングルで着手前と完成を撮るのが基本です。
撮った写真は、パソコンで整理し、工種ごとに分類してアルバムにまとめます。
枚数が多いため、整理の効率が大きく効いてきます。
4.出来形管理資料
寸法が設計どおりかを記録します。
5.見積書
作業内容、数量、単価を積算します。
6.完了報告
工事の完了を報告する書類です。
7.産業廃棄物のマニフェスト
刈草、剪定枝、伐採木、残土などを適正に処分したことの記録です。

使うソフト
表計算ソフト(Excelなど)
- 数量の計算
- 工程表の作成
- 見積書
- 出来形の記録
造園・土木では、表計算が最もよく使われるソフトです。
文書作成ソフト(Wordなど)
施工計画書、報告書。
写真管理ソフト
工事写真を工種ごとに整理し、アルバムを作成する専用ソフトがあります。
CAD
図面の作成、確認。
設計業務に関わる場合に使います。
メール、クラウド共有
発注者とのやりとり、社内での情報共有。
どのくらいの技術が必要か
入社時点で、高い技術は求められません。
- 文字が打てる
- 表計算で簡単な計算ができる
- ファイルを保存し、探せる
- メールが使える
このくらいがあれば、あとは業務の中で覚えていけます。
専用ソフトは、会社に入ってから使い方を教わるものです。
逆に、事務経験がある方は大きな強みになります。
現場作業ができて書類も作れる人は、造園業では貴重です。
誰が書類をやるのか
全員が全部を抱えるわけではありません。
会社の規模や体制によりますが、一般的には、
- 現場の担当者が写真を撮り、日々の記録を残す
- 現場の責任者や施工管理担当が施工計画書や報告書をまとめる
- 事務担当が経理や提出書類を扱う
というように分担されます。
未経験で入った1年目から、施工計画書を書くことはありません。
まずは写真を撮ることから始まります。

写真の撮り方は、技術のひとつ
工事写真は、ただ撮ればよいものではありません。
- 何が写っているか分かる……全体と近景の両方
- 寸法が読める……スケール(黒板やリボンロッド)を当てる
- 同じアングル……着手前と完成を比較できるように
- 黒板の記載……工事名、工種、日付、測点
撮り直しができない場面が多いのが特徴です。
掘削の深さ、基礎の寸法、埋設物の位置。
埋め戻したら、二度と撮れません。
「今撮っておかないと、あとで困る」という判断ができるかどうかが、経験の差になります。
事務作業が向いている人にも道がある
造園業には、次のような役割があります。
- 現場作業……体を動かす
- 施工管理……工程・品質・安全・原価を管理し、書類をまとめる
- 設計……図面を描き、計画を立てる
いづの造園のFAQでも、「将来、設計や管理職に進めますか?」という質問に、
「可能です。様々な分野に進むことができます」
とお答えしています。
現場で経験を積んだあと、施工管理や設計に進む道があります。
そして、そちらに進むほどパソコンを使う時間は増えます。
現場を知っている人が書く書類は、質が違います。
だからこそ、まず現場を経験することに意味があります。
雨の日は書類の日
外の仕事なので、雨が強い日は作業を中止することがあります。
そうした日は内業にあてます。
- 写真の整理
- 書類の作成
- 見積もりの作成
- 次の現場の段取り
- 道具や機械の手入れ
雨の日にまとめて片付けるというのが、造園業の一般的な流れです。

まとめ
造園業とパソコン作業について、まとめます。
- 公共工事では「やったことを証明する」記録が必須
- 主な書類は施工計画書/安全書類/工事写真/出来形/見積/完了報告/マニフェスト
- よく使うのは表計算ソフトと写真管理ソフト
- 入社時点で高い技術は不要。文字が打てて、表計算で計算できれば十分
- 事務経験がある人は強みになる
- 1年目は写真を撮ることから。全員が全部を抱えるわけではない
- 写真は撮り直せない場面が多い。判断力が経験の差になる
- 施工管理や設計へ進む道があり、そちらではパソコンを使う時間が増える
「体を動かすだけの仕事」ではありません。
熊本で造園・外構・土木の仕事に興味のある方は、採用情報ページをご覧ください。
対応エリア
熊本市(中央区・東区・西区・南区・北区)を中心に、熊本県内および周辺の隣県で対応しています。
公園・道路・学校・公共施設などの公共工事から、工場・事業所・商業施設・集合住宅といった民間の敷地まで実績があります。
株式会社いづの造園
- 所在地:〒861-4154 熊本県熊本市南区富合町平原198
- TEL:096-357-4379/FAX:096-357-1303
- 営業時間:8:30〜17:30(土日祝を除く)
- 創業:昭和30年(1955年)
- 許可:特定建設業 熊本県知事許可(特-7)第6510号
- 業種:造園工事業/土木工事業/とび・土工工事業
最新のお知らせ
Contact
業務に関するお問い合わせ
仕事に関する依頼やご相談は下記のフォームより
お問い合わせください。
お急ぎの方は、お電話にてお問い合わせください。