2026.10.21
コラム
造園業の将来性|人手不足と技術継承のいま
「この仕事は、10年後も20年後もあるのか」
就職や転職を考えるとき、当然出てくる疑問です。
とくに、技術を身につけるのに年数がかかる仕事では、その先があるかどうかは重要な判断材料になります。
今回は、熊本市の造園会社いづの造園が、造園業の将来性について整理します。

1.仕事がなくならない理由
緑は「つくって終わり」ではない
これが、造園業の需要が続く最大の理由です。
建物は、建てたあと数十年もちます。
しかし緑は、
- 草は毎年伸びる
- 木は毎年育つ
- 落ち葉は毎年落ちる
- 枯れ枝は毎年できる
放っておくと、必ず状態が悪化します。
だから、管理を止めることができません。
公共インフラの維持という需要
公園、街路樹、道路の法面、学校、公共施設。
これらは、地域の生活基盤です。
- 景観の維持
- 通行の安全確保
- 倒木・落枝の防止
- 排水の確保
景気に関係なく、管理が必要とされます。
いづの造園も、確かな技術力と組織力を強みに、行政から評価をいただきながら公園整備や街づくりを担当しています。
国土交通省の案件も受注しています。
インフラの老朽化
全国的に、公共施設やインフラの老朽化が課題になっています。
造園・土木の分野では、
- 街路樹が大きくなりすぎて更新が必要
- 舗装や側溝の劣化
- 擁壁やのり面の点検と補修
- 施設の外構の更新
といった維持・更新の仕事が増えていく分野です。
災害への対応
熊本は、地震や豪雨、台風の影響を受けてきた地域です。
- 倒木の処理
- 法面の復旧
- 土のうの設置
- 被災箇所の復旧
地域に必要とされる場面で動く仕事でもあります。
いづの造園も、令和8年熊本地震に伴う被災家電の回収業務に携わっています。

2.人手不足という現実
一方で、業界には課題もあります。
建設業全体が人手不足
造園業を含む建設業界は、就業者の高齢化が進んでいます。
若い人の入職が少なく、技術を継ぐ人が不足している。
これは業界共通の課題です。
これは、働く側から見るとどうか
需要があるのに人が足りない、という状態です。
つまり、
- 技術を身につけた人の価値が上がる
- 経験者は転職市場でも評価される
- 資格を持っていれば、担当できる仕事が広がる
「人が足りない」ことは、入る側にとっては悪い話ではありません。
ただし、技術を身につけて初めてそうなります。
数年で辞めてしまえば、その恩恵は受けられません。
3.機械化は進むが、置き換わらない
「機械やAIに仕事を奪われないか」
これも当然の疑問です。
機械化が進んでいる領域
- 自走式・乗用の草刈機、芝刈り機
- 高性能な高所作業車
- 重機の高度化
- 図面や書類のデジタル化
- ドローンによる点検
効率は上がっていきます。
一方で、置き換えが難しい領域
- 剪定の判断……どの枝を切るか。木ごと、現場ごとに答えが違う
- 現場ごとの条件判断……傾斜、障害物、周囲の状況
- 利用者がいる中での安全管理……人の動きを読む
- 樹木の状態診断……弱っている原因を探る
- 狭い場所、複雑な形状での作業
造園の現場は、一つとして同じ条件がありません。
樹種、樹齢、土、日照、周囲の建物、利用者の動き。
定型化しにくいことが、この仕事が残る理由でもあります。
機械は「作業を楽にする道具」として増えていきますが、判断する人は必要であり続けます。

4.技術継承という課題と機会
技術を持つ世代が引退していく中で、継ぐ人が求められています。
いづの造園は、企業として
「技術を若手へ丁寧に継承する文化が根づいている」
ことを強みとして挙げています。
当社の代表も、造園業が生命ある植物を扱う専門職であることを強調し、技術継承と世代間の良好な関係づくりに注力する姿勢を示しています。
若手にとっては、教われる環境があるかどうかが決定的です。
- 教えてくれる先輩がいるか
- 資格を取らせてもらえるか
- 段階的に任せてもらえるか
いづの造園では、
- 入社〜3か月:新人研修
- 3か月〜1年:先輩職人のサポートを受けながら実践
- 2年目以降:一人でも現場を任せられる職人へ
という流れで進み、資格取得補助は100%です。

5.身につくものは「持ち運べる」
将来性を考えるうえで重要なのは、自分に何が残るかです。
造園業で取得する資格の多くは、国の制度に基づくものです。
- 刈払機・チェンソー特別教育
- 高所作業車運転技能講習
- 玉掛け、車両系建設機械
- 造園施工管理技士、土木施工管理技士
- 監理技術者、樹木医
会社が変わっても有効で、業界が変わっても通用するものがあります。
とくに施工管理技士は、建設業界全体で評価される資格です。
そして、資格だけでなく、
- 現場の段取り力
- 安全管理の考え方
- 記録と書類の技術
- 測量の知識
これらは業種を問わず使える力です。
正直に言うと、課題もある
良い面だけでは公平ではないので、書いておきます。
- 体力的にきつい部分がある……夏の暑さ、冬の寒さ
- 天候に左右される
- 技術が身につくまで年数がかかる……独り立ちは2年目、剪定の判断は3年目以降
これらを踏まえたうえで、当社では「体力的にはきつい部分もありますが、それ以上にやりがいのある仕事」と考えています。
いづの造園の最長勤続年数は25年、有給消化率は平均85.2%、休日は完全週休2日制です。
まとめ
造園業の将来性について、まとめます。
- 緑は「つくって終わり」ではない。管理を止められないため、需要が続く
- 公園・街路・道路など公共インフラの維持は、景気に左右されにくい
- インフラの老朽化により、維持・更新の仕事は増える分野
- 災害対応という、地域に必要とされる場面もある
- 業界は人手不足。技術を身につけた人の価値が上がる
- 機械化は進むが、判断する人は必要であり続ける
- 技術継承の担い手が求められている
- 身につく資格と力は持ち運べる
「年数が力になる仕事」を探している方には、選択肢になると思います。
熊本で造園・外構・土木の仕事に興味のある方は、採用情報ページをご覧ください。
対応エリア
熊本市(中央区・東区・西区・南区・北区)を中心に、熊本県内および周辺の隣県で対応しています。
公園・道路・学校・公共施設などの公共工事から、工場・事業所・商業施設・集合住宅といった民間の敷地まで実績があります。
株式会社いづの造園
- 所在地:〒861-4154 熊本県熊本市南区富合町平原198
- TEL:096-357-4379/FAX:096-357-1303
- 営業時間:8:30〜17:30(土日祝を除く)
- 創業:昭和30年(1955年)
- 許可:特定建設業 熊本県知事許可(特-7)第6510号
- 業種:造園工事業/土木工事業/とび・土工工事業
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