2026.10.21
コラム
熊本の病院・福祉施設|緑地管理で必要な配慮
病院や高齢者施設、福祉施設の敷地には、多くの場合、緑があります。
中庭、散策路、駐車場まわりの植栽、エントランスの花壇。
これらは、利用者の療養環境と、施設の印象を支えるものです。
一方で、管理には他の施設とは違う配慮が求められます。
利用者の身体状況が、一般の施設とは異なるからです。
今回は、熊本市の造園会社いづの造園が、病院・福祉施設の緑地管理について整理します。

最優先は「転倒の防止」
高齢の方や、療養中の方にとって、転倒は重大な事故につながります。
緑地が原因になりやすいのは、次の場面です。
1.根による段差
樹木の根が舗装や園路を持ち上げ、わずかな段差ができる。
数センチの段差でも、すり足で歩く方にはつまずきの原因になります。
2.濡れた落ち葉
秋の落ち葉が濡れると、非常に滑りやすくなります。
とくに日陰の園路、スロープ、階段の前は注意が必要です。
3.苔
日当たりの悪い園路には苔が生えます。濡れると滑ります。
4.水たまり
水はけが悪い場所は、滑りやすく、冬は凍結します。
5.伸びた植栽
- 通路にはみ出した枝が、歩行の妨げになる
- 手すりに植栽がかかり、つかめない
- 車椅子の通行幅が狭くなる
点検の視点
一般の施設では「見た目」を基準にしがちですが、病院・福祉施設では
「杖をついて歩く方が、ここを安全に通れるか」
という視点で見る必要があります。
車椅子・歩行器への配慮
- 通路の有効幅……植栽がはみ出していないか
- 勾配……スロープに落ち葉や苔がないか
- 路面の平坦さ……根上がり、ひび割れ、目地の隙間
- 側溝のふた……車輪が落ちる隙間はないか
車椅子は、小さな段差でも前輪が引っかかります。
園路の点検は、実際に車椅子を押してみると分かりやすくなります。

作業時間帯への配慮
病院・福祉施設は、24時間動いている場所です。
騒音への配慮
刈払機、チェンソー、ブロワー、高所作業車。
いずれも大きな音が出ます。
- 早朝は避ける(夜勤明けの方、就寝中の方への配慮)
- 検査や診療の時間帯を避ける
- 面会時間との調整
- 施設によっては、静養時間の指定がある
事前に、作業してよい時間帯を共有していただくことが重要です。
動線への配慮
- 救急車両の通路をふさがない
- 送迎車の出入りを妨げない
- 面会者の駐車場を確保する
- 利用者の散歩コースを避ける、または時間をずらす
避難経路の確保
作業中も、緊急時の避難経路を塞がないようにします。
薬剤散布は特に慎重に
病害虫の防除で薬剤を使う場合、病院・福祉施設では通常以上の配慮が必要です。
確認すべきこと
- 散布してよい場所か
- 窓を閉められるか
- 換気設備への影響はないか
- 利用者の外出時間と重ならないか
- 洗濯物、布団干しの有無
- 呼吸器疾患のある方への配慮
- 事前告知の方法と期間
薬剤以外の方法も検討する
- 剪定による通風の改善(病害虫の発生自体を減らす)
- 被害枝の除去(発生初期なら、これで済むことがあります)
- 落ち葉の清掃(病原菌の越冬を防ぐ)
- 樹種の見直し(毎年被害が出る木は植替えを検討)
「まず薬剤」ではなく、「使わずに済む方法があるか」から考えるのが、この種の施設では適切です。
チャドクガに要注意
ツバキ・サザンカにつくチャドクガは、毒針毛を持ちます。
触れると皮膚炎を起こし、直接触れなくても風で飛んだ毛に反応することがあります。
病院や福祉施設で、通路沿いや中庭にツバキ・サザンカがある場合、
- 発生前の予防的な対応
- 発生初期の被害枝除去
- 場合によっては樹種の変更
を検討する価値があります。
利用者の皮膚は敏感な場合が多く、影響が大きくなりやすいためです。

中庭・散策路の緑
病院や福祉施設の中庭は、療養環境の一部です。
季節を感じられること
- 春に花が咲く
- 秋に色づく
- 常緑で冬も緑がある
季節の変化が分かる植栽は、利用者にとって意味があります。
安全であること
- 棘のある植物を通路沿いに植えない
- 有毒な実をつける樹種に注意する
- 転倒の原因になる段差をつくらない
手をかけられる範囲であること
管理しきれない広さの緑地は、荒れて逆効果になります。
「小さくても、手入れの行き届いた緑」のほうが、印象は良くなります。

年間管理に組み込む
病院・福祉施設では、その都度の発注より年間管理が向いています。
理由は、
- 作業日程を事前に調整できる(診療・行事との兼ね合い)
- 伸びきる前に手を入れられる(安全面)
- 費用が読め、予算を組みやすい
- 担当者の手配負担が減る
熊本での目安
5〜9月……草刈り(複数回)、生垣の刈込み、病害虫の対応、台風前後
10〜11月……秋の草刈り、落ち葉清掃(転倒防止として重要)
12〜2月……落葉樹の剪定、樹木の点検、園路の補修
3〜4月……花壇の植替え、年度の立ち上がり
熊本で病院・福祉施設の緑地管理なら「いづの造園」
いづの造園は、昭和30年の創業以来、熊本県を中心に造園工事と緑地の維持管理を行ってきました。
公園や公共施設の緑地維持管理を長年担当しており、利用者がいる中での作業に慣れています。
- 草刈り・除草
- 樹木の剪定・伐採(高所作業車にも対応)
- 生垣の刈込み
- 落ち葉の清掃と搬出
- 病害虫の防除
- 花壇・中庭の管理
- 危険木の点検
さらに、土木工事業・とび土工工事業の許可も持っているため、
- 根上がりによる園路・舗装の補修
- 排水改善(水たまり・凍結対策)
- 手すり・フェンスまわりの整備
まで、一つの窓口でご相談いただけます。

まとめ
病院・福祉施設の緑地管理のポイントです。
- 最優先は転倒の防止。根上がりの段差、濡れた落ち葉、苔、水たまり
- 点検は「杖をついた方が安全に通れるか」の視点で
- 車椅子は小さな段差で前輪が引っかかる。実際に押して確認を
- 作業時間帯(騒音、診療、面会、救急動線)を事前に共有する
- 薬剤散布は通常以上に慎重に。使わずに済む方法から検討
- チャドクガ(ツバキ・サザンカ)は特に注意
- 中庭は季節を感じられ、安全で、手をかけられる範囲に
- 年間管理にすると、日程調整と安全確保がしやすくなる
熊本県内で病院・福祉施設の緑地管理をご検討の担当者様は、いづの造園までお気軽にご相談ください。
対応エリア
熊本市(中央区・東区・西区・南区・北区)を中心に、熊本県内および周辺の隣県で対応しています。
公園・道路・学校・公共施設などの公共工事から、工場・事業所・商業施設・集合住宅といった民間の敷地まで実績があります。
株式会社いづの造園
- 所在地:〒861-4154 熊本県熊本市南区富合町平原198
- TEL:096-357-4379/FAX:096-357-1303
- 営業時間:8:30〜17:30(土日祝を除く)
- 創業:昭和30年(1955年)
- 許可:特定建設業 熊本県知事許可(特-7)第6510号
- 業種:造園工事業/土木工事業/とび・土工工事業
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