2026.10.10
コラム
抜根はなぜ必要か|切り株を残すリスクと工法
木を伐採したあと、地面に残るのが切り株です。
「とりあえず地際で切って、株はそのまま」
これで問題ない場合もあれば、後々困る場合もあります。
今回は、熊本市の造園会社いづの造園が、抜根(ばっこん)について整理します。

切り株を残すとどうなるか
1.ひこばえが出る
樹種によっては、切り株から新しい芽が伸びてきます。
これを「ひこばえ」といいます。
萌芽力の強い樹種(クスノキ、シラカシ、ケヤキ、ヤナギ、ポプラなど)では、切っても切っても出続けます。
放置すると、数年で元の木のようになってしまうこともあります。
2.腐って陥没する
切り株は、地中で数年から十数年かけて腐っていきます。
腐った根が土に還ると、そこに空洞ができ、地面が陥没します。
- 舗装のあとに沈む
- 芝生に穴があく
- つまずきの原因になる
舗装や芝張りを予定している場合、これが最も問題になります。
3.シロアリやキノコの発生源になる
腐りかけた木は、シロアリの餌になります。
建物が近い場合は注意が必要です。
また、キノコが発生することもあります。
4.次の植栽ができない
同じ場所に新しい木を植えたい場合、根が邪魔になります。
5.つまずき・景観の問題
人が通る場所では、切り株そのものが障害物になります。
抜根が必要なケース/不要なケース
抜根が必要
- 跡地を舗装する(駐車場、通路)
- 芝生や花壇にする
- 同じ場所に植え替える
- 建物や構造物を建てる
- ひこばえが出る樹種である
- 人が通る場所で、つまずきの原因になる
- 建物が近く、シロアリが心配
残しても問題ない場合が多い
- 山林や法面など、しばらく手を加えない場所
- 景観上、気にならない場所
- 掘ると周囲の構造物や埋設物を傷める恐れがある場所
- 隣接する樹木の根を切ってしまう恐れがある場所
「とりあえず抜く」ではなく、跡地をどう使うかで決めます。

抜根の工法
1.重機による掘り取り
最も一般的で確実な方法です。
バックホウ(油圧ショベル)で根の周囲を掘り、株ごと引き抜きます。
利点……確実。作業が早い
条件……重機が入れること、周囲に構造物や埋設物がないこと
2.人力による掘り取り
小さい株や、重機が入れない場所で行います。
スコップとつるはしで根を切りながら掘り出します。
時間はかかりますが、狭い場所や構造物の近くでも対応できます。
3.抜根機・グラインダー
切り株を機械で削り取る方法です。
地表から一定の深さまで粉砕します。
利点……周囲を大きく掘らずに済む。舗装のすぐ脇でも対応しやすい
注意……深い根までは処理できない場合があります
4.薬剤による枯死処理
切り株に薬剤を注入し、ひこばえを抑える方法です。
株そのものは残るため、陥没や次の植栽の問題は解決しません。
使用できる場所かどうかの確認も必要です。
抜根の難しさ
1.根がどこまで広がっているか、掘るまで分からない
樹種、樹齢、土質によって根の張り方は変わります。
浅く横に広がる樹種もあれば、深く直根を伸ばす樹種もあります。
見積もり時点では、ある程度の想定になります。
2.周囲への影響
- 埋設物(水道、ガス、電気、通信)を傷つける恐れ
- 隣接する樹木の根を切ってしまう
- 舗装や構造物を傷める
- 擁壁や法面の安定に影響する
掘る前に、埋設物の確認が必須です。
図面があれば事前に共有していただけると助かります。
3.残土と処分
掘れば土が出ます。
株と根も、処分が必要になります。
株は水分を含んで重く、かさばります。
4.埋戻しと転圧
抜いた穴を埋め戻すとき、きちんと締め固めないとあとで沈みます。
舗装や芝張りを予定している場合、ここが仕上がりを左右します。

費用が変わるポイント
- 株の直径と根の広がり
- 樹種(根の張り方が違います)
- 深さ
- 重機が入れるか、人力か
- 周囲の状況(構造物、埋設物、隣接樹木)
- 残土と株の処分量
- 埋戻し材の必要量
- 跡地の仕上げ(整地のみか、舗装や芝張りまでか)
同じ直径の株でも、重機が入れる場所と入れない場所では作業量がまったく違います。
見積もりでは、残土・株の処分と埋戻し・整地が含まれるかを確認してください。
伐採と同時に依頼するのが効率的
抜根を後から別途依頼すると、
- 重機を再度搬入する費用がかかる
- 現地確認からやり直しになる
- 株が腐って崩れ、かえって掘りにくくなる
伐採の段階で、跡地をどうするかまで決めておくと、一度の搬入で済みます。
依頼時に、
「切ったあと、ここを駐車場にする予定です」
と伝えていただければ、抜根の深さや整地の仕上げまで含めて提案できます。
依頼前に整理しておきたいこと
- 株の直径……手で回せるか、両手でも回らないか
- 本数
- 樹種……分かる範囲で
- 切ってからの年数
- 周囲の状況……建物、舗装、埋設物、他の木との距離
- 搬入経路……重機が入れるか、門の幅
- 跡地の使い方……舗装、芝生、植栽、そのまま
- 埋設物の図面……あれば

熊本で抜根なら「いづの造園」
いづの造園は、昭和30年の創業以来、熊本県を中心に造園工事と緑地の維持管理を行ってきました。
造園工事業に加えて土木工事業・とび土工工事業の許可も持っているため、
- 伐採と抜根
- 重機による掘り取り
- 残土と株の搬出・処分
- 埋戻し・転圧・整地
- 跡地の舗装、芝張り、植栽
まで、一連の流れでご相談いただけます。
「抜いたあとをどうするか」まで含めてご提案します。
事業内容は造園事業ページ、施工事例は施工実績ページをご覧ください。
まとめ
抜根について、押さえておきたい点です。
- 切り株を残すと、ひこばえ/腐って陥没/シロアリ/次の植栽の障害になる
- 跡地をどう使うかで、抜根の要否を判断する
- 工法は重機/人力/抜根機/薬剤。現場条件で選ぶ
- 埋設物の確認が必須。図面があれば共有を
- 埋戻しの転圧を省くと、あとで沈む
- 伐採と同時に依頼すると、重機の搬入が一度で済む
熊本県内で抜根をご検討の方は、いづの造園までお気軽にご相談ください。
対応エリア
熊本市(中央区・東区・西区・南区・北区)を中心に、熊本県内および周辺の隣県で対応しています。
公園・道路・学校・公共施設などの公共工事から、工場・事業所・商業施設・集合住宅といった民間の敷地まで実績があります。
株式会社いづの造園
- 所在地:〒861-4154 熊本県熊本市南区富合町平原198
- TEL:096-357-4379/FAX:096-357-1303
- 営業時間:8:30〜17:30(土日祝を除く)
- 創業:昭和30年(1955年)
- 許可:特定建設業 熊本県知事許可(特-7)第6510号
- 業種:造園工事業/土木工事業/とび・土工工事業
最新のお知らせ
Contact
業務に関するお問い合わせ
仕事に関する依頼やご相談は下記のフォームより
お問い合わせください。
お急ぎの方は、お電話にてお問い合わせください。