2026.10.09
コラム
水はけを改善する|暗渠排水と地盤の話
「雨のあと、いつまでも水たまりが残る」
「駐車場がぬかるんで、車が入れない」
「芝生が一部だけ枯れる」
「植えた木が根腐れで枯れた」
これらは、いずれも水はけが原因である可能性があります。
水は目に見えるところだけを流れているわけではありません。
今回は、熊本市で造園と土木の両方を手がける いづの造園が、水はけの改善について整理します。

なぜ水が引かないのか
原因はいくつかあります。
1.土が固い(締固め)
人が歩く、車が通る、重機が入る。
こうした場所では土が締め固められ、水が浸透しなくなります。
駐車場や、人がよく通る通路の脇で起きやすい症状です。
2.粘土質の土
熊本には粘土質の土地もあります。
粘土は粒が細かく、水を通しにくい性質があります。
3.地下に硬い層がある
表面は柔らかくても、その下に水を通さない層があると、水はそこで止まります。
造成地では、締め固められた層が地中に残っていることがあります。
4.勾配がない・逆勾配
水は高いところから低いところへ流れます。
平らな場所には水が溜まります。
また、施工の狂いで、水が集まる方向に低い場所ができていることもあります。
5.排水設備が機能していない
側溝や排水桝が、土砂や落ち葉で詰まっている。
あるいは、そもそも排水設備がない。
6.周囲から水が流れ込んでいる
自分の敷地の問題ではなく、隣接する土地や道路から水が入ってきているケースもあります。
原因を切り分ける
対策を決める前に、どこに問題があるかを見ます。
確認すること
- 雨のあと、どこに水が溜まるか(写真を撮っておくと役立ちます)
- どのくらいの時間で引くか
- 土を掘ってみて、どの深さから固くなるか
- 周囲より低くなっていないか
- 排水設備があるか、詰まっていないか
- 上流から水が流れ込んでいないか
穴を掘って水を入れ、引くまでの時間を測るという簡単な確認方法もあります。
何時間経っても引かない場合、浸透に問題があります。

対策1|表面排水
地面に勾配をつけて、水を目的の場所へ流す方法です。
最も基本的で、コストも抑えられます。
- 整地して勾配をつくる
- 排水溝(側溝、U字溝)を設置する
- 集水桝を設けて集める
ポイントは勾配です。
数センチの違いで、水が流れるかどうかが決まります。
そのため、測量して高さを出す工程が重要になります。
「なんとなく傾けた」では、水は溜まります。
対策2|暗渠(あんきょ)排水
地中に水の通り道をつくる方法です。
地表からは見えないため「暗渠」と呼びます。
構造
- 溝を掘る
- 有孔管(穴のあいたパイプ)を敷設する
- 周囲を砕石で包む
- 土を戻す
地中に浸み込んだ水が砕石に集まり、パイプを通って外へ流れます。
適した場面
- 表面排水だけでは対応できない
- 地中に水が滞留している
- グラウンド、芝生、植栽帯など、表面に溝をつくれない場所
注意点
水の出口が必要です。
暗渠で集めた水を、最終的にどこへ流すか。
側溝、水路、浸透桝など、行き先を確保しないと機能しません。
対策3|土壌改良
固くなった土をほぐし、水と空気が通る状態に戻します。
- 深耕(下層までほぐす)
- 改良材の混合
- エアレーション(穴をあける)
排水経路とセットで行うのが基本です。
土だけ改良しても、水の逃げ場がなければ滞留します。
対策4|浸透させる
集めた水を、地中に浸み込ませる方法です。
- 浸透桝
- 浸透トレンチ
- 透水性舗装
下層の地盤が水を通す場合に有効です。
粘土質で浸透しない土地では効果が出ません。
事前に浸透能力を確認する必要があります。
対策5|舗装する
水が浸み込まないようにして、表面を流す方法です。
駐車場や通路では、これが最も確実な場合があります。
ただし、舗装すると雨水の行き先が減ります。
流れた水がどこへ行くかを計画しないと、周囲に問題が移るだけになります。

施工の流れ
- 現地調査……水の溜まる場所、土の状態、周囲の高低差を確認
- 測量……高さを出し、水の流れる方向を決める
- 計画……工法の選定、排水の出口の確認
- 掘削……所定の深さまで掘る
- 施工……側溝、暗渠、整地など
- 埋戻し・転圧……締固めを行いながら戻す
- 仕上げ……舗装、芝張り、植栽など
2の測量と6の転圧が、仕上がりを左右します。
転圧を省くと、あとで地面が沈み、また水が溜まります。
費用が変わるポイント
- 面積と延長
- 掘削の深さ
- 工法(表面排水か、暗渠か、両方か)
- 残土の量と処分
- 砕石や資材の量
- 排水の出口までの距離
- 既存の舗装や構造物の撤去
- 重機の搬入が可能か
- 埋設物の有無
見積もりでは、残土処分と舗装や芝生の復旧が含まれるかを確認してください。
造園会社に相談するという選択
水はけの問題は、緑と密接に関わります。
- 芝生が一部枯れる
- 植えた木が根腐れする
- 樹木の根が排水を妨げている
- 落ち葉が側溝を詰まらせている
原因が緑にあり、対処が土木ということが多くあります。
いづの造園は、造園工事業・土木工事業・とび土工工事業の三業種の許可を持っています。
- 排水計画と施工(表面排水・暗渠)
- 土壌改良
- 掘削・造成・整地
- 側溝の改修
- 原因となっている樹木の処理
- 改善後の芝張り・植栽
まで、一つの窓口でご相談いただけます。
熊本市内での市道改良工事、排水路改良工事の実績もあります。

まとめ
水はけの改善について、押さえておきたい点です。
- 原因は土の固さ/粘土質/地下の硬い層/勾配/排水設備/周囲からの流入
- 雨のあとどこに溜まるかを写真で記録しておくと、原因特定が早い
- 表面排水は基本。数センチの勾配が結果を決めるため、測量が重要
- 暗渠排水は地中に水の通り道をつくる方法。出口の確保が必須
- 土壌改良だけでは足りない。水の逃げ場とセットで考える
- 転圧を省くと、あとで沈んでまた水が溜まる
- 見積もりでは残土処分と復旧を確認する
熊本県内で敷地の水はけにお困りの担当者様は、いづの造園までお気軽にご相談ください。
対応エリア
熊本市(中央区・東区・西区・南区・北区)を中心に、熊本県内および周辺の隣県で対応しています。
公園・道路・学校・公共施設などの公共工事から、工場・事業所・商業施設・集合住宅といった民間の敷地まで実績があります。
株式会社いづの造園
- 所在地:〒861-4154 熊本県熊本市南区富合町平原198
- TEL:096-357-4379/FAX:096-357-1303
- 営業時間:8:30〜17:30(土日祝を除く)
- 創業:昭和30年(1955年)
- 許可:特定建設業 熊本県知事許可(特-7)第6510号
- 業種:造園工事業/土木工事業/とび・土工工事業
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