2026.09.14
コラム
植栽工事の流れ|設計から施工、活着後の管理まで
「敷地に木を植えたい」
そう思って造園会社に相談すると、思っていたより多くのことを聞かれます。
日当たり、土の状態、水はけ、周囲の建物、将来の大きさ、管理の手間。
木を植えるという作業は、穴を掘って入れて終わりではないからです。
今回は、熊本市の造園会社いづの造園が、植栽工事の流れと、発注する側が押さえておきたい点を整理します。

植栽工事の全体の流れ
- 現地調査……日照、土質、水はけ、既存樹木、埋設物、周囲の状況を確認
- 計画・樹種の選定……目的と条件に合う樹種を選ぶ
- 設計・図面……配置、本数、樹高、間隔を決める
- 見積もり……樹木代、植え付け、土壌改良、支柱、搬入などを積算
- 準備工……既存物の撤去、整地、必要に応じた土壌改良
- 掘削・客土……植え穴を掘り、必要な土を入れる
- 植え付け……向きと深さを決めて据える
- 支柱設置……風で揺れて根が切れるのを防ぐ
- 水鉢づくり・灌水……水が根に届くようにする
- 仕上げ・清掃
- 活着後の管理……灌水、施肥、剪定、支柱の撤去
このうち、あとから効いてくるのが2の樹種の選定と11の活着後の管理です。
樹種選びで見ているポイント
「きれいな木」だけでは選べません。
現場では次のような点を見ます。
日照条件
日向を好む木を日陰に植えれば育ちません。建物の影がどう動くかも見ます。
土質と水はけ
熊本には粘土質の土地もあります。水が抜けない場所に、湿気に弱い樹種を植えると根腐れします。
将来の大きさ
いま1.5mの木が、10年後に5mになることもあります。植えたときの大きさではなく、育ったあとの大きさで場所を決める必要があります。
根の広がり方
根が強い樹種を建物や舗装の近くに植えると、数年後に持ち上げてしまうことがあります。
落葉するかどうか
落葉樹は季節感が出ますが、秋に清掃の手間が増えます。近くに側溝や隣地があるかを考えます。
管理の手間
毎年の剪定が必要な樹種と、放っておいても形が崩れにくい樹種があります。
熊本の気候への適性
夏の暑さと、台風。この2つに耐えられるかは大きな判断材料です。

植え付けで気をつけていること
植える深さ
深植えは、木が弱る大きな原因です。根と幹の境目(根張り)が地面から見える程度に据えるのが基本です。
向き
木には表と裏があります。見せたい面を決めて据えます。
根鉢を崩さない
運んできた根の塊(根鉢)を崩すと活着が悪くなります。
土の締め固め
隙間が残ると根が乾きます。水を入れながら土をなじませます。
水鉢
根元の周りに土手をつくり、水がたまるようにします。灌水の効率が変わります。
支柱
植えたばかりの木は根が張っていないため、風で揺れると根が切れます。支柱で固定して活着を助けます。
植える時期はいつがいいか
一般的には、木の動きが穏やかな時期が適しています。
- 落葉樹……葉を落としている11月〜3月頃
- 常緑樹……芽が動き出す前後の3〜5月、または9〜10月
真夏と真冬の植栽は、木への負担が大きくなります。
ただし、工期の都合でどうしてもその時期になる場合もあります。
その際は、灌水の頻度を増やす、葉を減らして蒸散を抑えるといった対応を行います。

支柱は「いつ外すか」まで決めておく
支柱は付けたら終わりではありません。
根が張れば不要になりますし、付けたままにしておくと幹に食い込んで木を傷めます。
一般的には数年で撤去しますが、樹種や環境によって変わります。
植栽工事を発注するときは、
- 支柱をいつ点検するか
- いつ撤去するか
まで含めて計画しておくと、あとで困りません。
いちばん大事なのは「植えたあと」
植栽工事で失敗するケースの多くは、施工そのものではなくその後の管理が原因です。
活着するまでの灌水
植えて1〜2年は、根がまだ十分に張っていません。雨だけでは足りない時期があります。とくに夏場の乾燥は要注意です。
施肥
必要に応じて養分を補います。
剪定
形を整えるだけでなく、風の抵抗を減らして倒伏を防ぐ意味もあります。
枯損の確認
活着しなかった木があれば、早めに植え替えます。
「植えたあと誰が水をやるのか」を決めていない現場では、翌年に枯れていることがあります。
施工と管理をセットで考えることが、結果的にいちばん確実です。

発注前に整理しておきたいこと
- 目的……目隠しか、景観か、日陰づくりか、記念植樹か
- 場所と面積
- 希望する雰囲気……写真やイメージがあると伝わりやすくなります
- 管理にかけられる手間……年に何回手を入れられるか
- 予算の目安
- 時期の制約……行事や工期の都合
- 既存の樹木……残すか、撤去するか
とくに4の管理の手間は、樹種選びに直結します。
「手をかけられない」なら、それを前提に樹種を選ぶべきです。
熊本で植栽工事なら「いづの造園」
いづの造園は、昭和30年の創業以来、熊本県を中心に造園工事と緑地の維持管理を行ってきました。
公共緑地の整備から、企業敷地内の植栽工事まで対応しており、
- 設計(配置、樹種選定、長期の植栽デザイン)
- 施工(植栽・緑化工事)
- 活着後の維持管理
を一つの流れとして考えることを大切にしています。
2026年4月には、熊本市南区で企業様の敷地内植栽工事を担当しました。
施工事例は施工実績ページ、事業内容は造園事業ページをご覧ください。
まとめ
植栽工事のポイントをまとめます。
- 樹種は育ったあとの大きさを前提に選ぶ
- 深植えは禁物。根張りが見える程度に据える
- 支柱は撤去時期まで決めておく
- 失敗の多くは施工ではなく植えたあとの管理
- 管理にかけられる手間を先に伝えると、適した樹種を選べる
熊本県内で植栽工事をご検討の方は、いづの造園までお気軽にご相談ください。
対応エリア
熊本市(中央区・東区・西区・南区・北区)を中心に、熊本県内および周辺の隣県で対応しています。
公園・道路・学校・公共施設などの公共工事から、工場・事業所・商業施設・集合住宅といった民間の敷地まで実績があります。
株式会社いづの造園
- 所在地:〒861-4154 熊本県熊本市南区富合町平原198
- TEL:096-357-4379/FAX:096-357-1303
- 営業時間:8:30〜17:30(土日祝を除く)
- 創業:昭和30年(1955年)
- 許可:特定建設業 熊本県知事許可(特-7)第6510号
- 業種:造園工事業/土木工事業/とび・土工工事業
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