2026.09.13
コラム
造園業の安全教育|入社後に受ける講習と現場のルール
造園業は、機械と高い場所と重いものを扱う仕事です。
刈払機、チェンソー、高所作業車、重機。
どれも便利な道具ですが、使い方を誤れば大きな事故につながります。
だからこそ、この業界では安全教育が仕事の一部として組み込まれています。
今回は、熊本市の造園会社いづの造園が、入社後にどんな安全教育を受けるのかをお伝えします。

法律で決められた教育がある
造園や建設の現場では、「危ないから気をつけて」で終わらせることはできません。
特定の作業については、法律で教育を受けることが義務づけられています。
大きく分けて2種類あります。
特別教育
比較的短い時間の講習です。学科と実技があり、修了すればその作業に従事できます。
- 刈払機取扱作業者
- チェンソーによる伐木等の業務
- フルハーネス型墜落制止用器具
- 小型車両系建設機械(3t未満)
技能講習
特別教育より長い日数がかかり、修了試験があります。
- 高所作業車運転(作業床の高さ10m以上)
- 玉掛け
- 小型移動式クレーン
- 車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)
- 地山の掘削及び土止め支保工作業主任者
つまり、資格を取ることがそのまま安全教育になっているのがこの業界の仕組みです。
入社後、どの順番で受けるのか
いづの造園の場合、次のような流れです。
入社〜3か月|新人研修
まずは現場で基本的なことを説明します。
この時期に覚えるのは、機械の操作より前の部分です。
- 立ち入ってはいけない場所
- 合図の出し方、声のかけ方
- 保護具の着け方(ヘルメット、保護メガネ、手袋、安全靴)
- 道具の受け渡し方
- 車両の誘導
3か月〜1年|刈払機・チェンソーの特別教育
先輩職人のサポートを受けながら実践に入り、この期間に最初の資格を取得します。
草刈りと伐採は造園業の基本作業であり、同時に事故の多い作業でもあります。
2年目以降
担当する現場に応じて、高所作業車、玉掛け、車両系建設機械などを順次取得していきます。
資格取得の費用は会社が負担します(資格取得補助100%)。

現場で毎日やっていること
講習を受けて終わりではありません。
日々の現場では、次のようなことを繰り返します。
朝の打ち合わせ
その日の作業内容、担当、危険箇所、注意点を確認します。ここで全員の認識を揃えます。
現場の確認
作業に入る前に、地面の状態、電線の位置、通行の有無、隣接する建物を見ます。
保護具の着用確認
ヘルメット、保護メガネ、手袋、安全靴。高所ではフルハーネス。
周囲への配慮
公園や道路の現場では、利用者や通行者がいます。立入制限や飛石対策、誘導が必要です。
中止の判断
風が強い日の高所作業、雷が近いとき、豪雨のとき。無理に進めない判断も安全管理の一部です。
造園業で注意が必要な作業
刈払機
飛石が最も多いトラブルです。石や金属片が高速で飛ぶため、周囲の車や窓ガラス、人への配慮が欠かせません。保護メガネは必須です。
チェンソー
キックバック(刃が跳ね返る現象)と、木が予想外の方向に倒れることが主な危険です。切る順番と退避経路を先に決めます。
高所作業
墜落と、地上への落枝。フルハーネスの使用と、下の立入制限が必要です。
高所作業車
設置地盤の確認が重要です。アウトリガーが沈むと転倒につながります。
重機
巻き込みと接触。作業範囲に人を入れないことが基本です。
熱中症
夏場は最も現実的なリスクです。こまめな休憩と水分補給、装備の工夫で対応します。

「危ないからやめておけ」ではない
安全教育というと、禁止事項ばかりを想像するかもしれません。
しかし実際の中身は、どうすれば安全にできるかの話です。
- どの順番で切れば、木は思った方向に倒れるか
- どこに立てば、飛石が当たらないか
- どう養生すれば、枝を落としても大丈夫か
- どこに機械を置けば、安定するか
つまり、技術そのものでもあります。
安全に作業できる人は、段取りが上手い人でもあります。
チームで動くから、目が届く
いづの造園では、仕事は3〜5人のチームで進めることが多くなっています。
これは効率のためだけではありません。
- 一人が気づかないことに、別の人が気づく
- 危ない場面で声をかけ合える
- 何かあったときにすぐ対応できる
未経験の方も、必ず先輩と一緒に現場に入ります。
いきなり一人で危険な作業を任されることはありません。

いづの造園の安全に対する考え方
いづの造園は、企業理念として五つの方針を掲げています。
その一つが「安全第一の徹底」、もう一つが「安心できる職場環境の構築」です。
造園業は生命ある植物を扱う専門職であると同時に、働く人の安全を守り続けなければ成り立たない仕事でもあります。
技術を若手へ丁寧に継承する文化を大切にしているのも、そのためです。
まとめ
造園業の安全教育について、押さえておきたい点です。
- 機械を使う作業は法律で教育が義務づけられている
- 特別教育(短期)と技能講習(数日+試験)の2種類がある
- 費用は会社が負担する場合が多い(いづの造園は補助100%)
- 入社直後は機械より前に、現場のルールと保護具から覚える
- 日々の朝の打ち合わせと中止の判断も安全管理の一部
- チームで動くことで互いに目が届く
「危険な仕事だから怖い」ではなく、「危険を管理する方法を学ぶ仕事」と考えていただくのが実態に近いと思います。
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公園・道路・学校・公共施設などの公共工事から、工場・事業所・商業施設・集合住宅といった民間の敷地まで実績があります。
株式会社いづの造園
- 所在地:〒861-4154 熊本県熊本市南区富合町平原198
- TEL:096-357-4379/FAX:096-357-1303
- 営業時間:8:30〜17:30(土日祝を除く)
- 創業:昭和30年(1955年)
- 許可:特定建設業 熊本県知事許可(特-7)第6510号
- 業種:造園工事業/土木工事業/とび・土工工事業
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