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2026.10.24

コラム

造園工事の保証とアフターフォロー|枯補償の考え方

「植えた木が、1年で枯れてしまった」

「保証はあると聞いていたが、対象外と言われた」

造園工事の保証は、建物や設備の保証とは考え方が違います。

植物は生き物であり、施工後の環境と管理に左右されるからです。

今回は、熊本市の造園会社いづの造園が、造園工事の保証について整理します。

植栽の状態を確認するいづの造園のスタッフ

枯補償(かれほしょう)とは

植栽工事で使われる考え方です。

一定期間内に植えた木が枯れた場合、施工者が植え替えるという取り決めを指します。

建設業界では、公共工事などで期間を定めて設定されることが一般的です。

ただし、何でも無条件に補償されるわけではありません。

ここを誤解していると、あとでトラブルになります。

なぜ「無条件」ではないのか

植物が枯れる原因は、施工だけではありません。

施工者の責任になりやすいもの

  • 植え付けが浅すぎる・深すぎる
  • 根鉢を崩してしまった
  • 支柱が不十分で、風で根が動いた
  • 明らかにその場所に合わない樹種を選んだ
  • 傷んだ苗木を使った

施工者の責任と言いにくいもの

  • 植えたあとの水やりが不足していた
  • 台風、豪雨、干ばつ、異常な寒波
  • 第三者による損傷(車の接触、いたずら)
  • 発注者側の工事で根を切った
  • 除草剤が誤ってかかった
  • 病害虫の突発的な発生
  • 土壌汚染など、事前に分からなかった条件

とくに多いのが、灌水の問題です。

植えて1〜2年は、根が十分に張っていません。

雨だけでは足りない時期があり、とくに熊本の夏は水切れで枯れやすくなります。

「誰が、どの頻度で水をやるか」が決まっていない現場では、枯れるリスクが上がります。

契約前に確認すべきこと

1.保証の期間

何か月、または何年か。

2.対象

  • 高木のみか、低木・地被類も含むか
  • 芝生は含むか
  • 移植した木は対象か(移植は活着リスクが高いため、扱いが異なる場合があります)

3.対象外になる条件

上に挙げたような免責事項を、書面で明確にしておくことが重要です。

4.補償の内容

  • 同じ樹種・同じ規格で植え替えるのか
  • 植え替えは1回限りか
  • 撤去・処分費は含むか

5.灌水の責任分担

ここが最も重要です。

  • 施工者が引渡しまで水やりをする
  • 引渡し後は発注者が行う
  • 別途、養生管理を契約する

「誰が水をやるか」を決めていない契約が、最もトラブルになります。

6.判定の方法

「枯れた」の判断を誰がするか。

樹種によっては、落葉して枯れたように見えても生きている場合があります。

植栽への灌水作業

植栽以外の保証

構造物(外構、園路、擁壁など)

建設業法に基づく契約では、施工の瑕疵(不具合)について責任を負う期間が定められます。

  • ひび割れ
  • 沈下
  • 排水不良
  • 施工不良による破損

こちらは、植物と違って施工の品質が直接問われる分野です。

とくに、

  • 埋戻しの締固め不足による沈下
  • 排水計画の不備による水たまり

は、時間が経ってから表れる不具合の代表例です。

だからこそ、施工中の写真記録が重要になります。

見えなくなる部分(掘削の深さ、基礎の寸法、締固めの状況)を記録しておけば、あとから確認できます。

支柱の設置作業

「引渡し後の管理」を最初に決めておく

造園工事で最も多い失敗は、つくったあとの管理が決まっていないことです。

植栽工事の場合

  • 活着までの灌水(1〜2年)
  • 支柱の点検と、数年後の撤去
  • 剪定の開始時期
  • 枯損時の対応

芝生の場合

  • 養生期間(根づくまで立入制限)
  • 刈り込みの開始時期と頻度
  • 施肥、目土入れ

「工事」と「その後の管理」を別々に考えると、抜けが出ます。

いづの造園では、設計から施工、その後の維持管理までを一つの流れとして考えることを大切にしています。

工事の段階で、「翌年以降どう管理するか」まで含めてご提案します。

アフターフォローとして有効なこと

1.施工後の点検

引渡し後、一定期間ごとに状態を確認する。

  • 活着しているか
  • 支柱は適切か
  • 水は足りているか
  • 病害虫は出ていないか

早い段階で気づけば、対処できることが多くあります。

2.年間管理契約とセットにする

工事と管理を同じ業者に任せると、

  • 施工時の状況を知っているため、判断が早い
  • 何を植えたか、どう植えたかが分かっている
  • 問題が起きたとき、原因を特定しやすい

3.記録を共有する

  • 植えた樹種と規格
  • 植栽の位置図
  • 施工日
  • 使用した資材

担当者が代わっても引き継げる形にしておくと、数年後に役立ちます。

樹木の手入れを行ういづの造園のスタッフ
樹木の状態を確認するスタッフ

枯れたときにやること

1.すぐに連絡する

放置すると、原因の特定が難しくなります。

2.状況を記録する

  • いつから様子がおかしかったか
  • 葉の状態(色、量、落ち方)
  • 周囲で何かあったか(工事、除草剤、車の接触)
  • 水やりの頻度

写真があると、判断の材料になります。

3.原因を一緒に確認する

補償の対象かどうかを争う前に、なぜ枯れたのかを明らかにするほうが建設的です。

原因が分かれば、植え替えても同じことを繰り返さずに済みます。

  • 水はけが悪かった → 土壌改良や排水改善が先
  • 日照不足 → 樹種を変える
  • 灌水不足 → 管理体制を見直す

「植え替えて終わり」にしないことが、結果的に費用を抑えます。

熊本で造園工事のご相談なら「いづの造園」

いづの造園は、昭和30年の創業以来、熊本県を中心に造園工事と緑地の維持管理を行ってきました。

特定建設業の熊本県知事許可を受け、公共工事にも対応しています。

  • 設計・施工・維持管理を一つの流れで考える
  • 施工計画書、安全書類、写真管理、完了報告に対応
  • 熊本の気候に合った樹種の提案
  • 施工後の管理計画までご提案

「今きれいにする」だけでなく、「10年後どうなっているか」まで含めてご提案します。

事業内容は造園事業ページ、施工事例は施工実績ページをご覧ください。

まとめ

造園工事の保証について、押さえておきたい点です。

  • 枯補償は無条件ではない。免責となる条件がある
  • 契約前に、期間/対象/対象外の条件/補償の内容を書面で確認する
  • 最も重要なのは、灌水の責任分担を決めておくこと
  • 構造物は、施工中の写真記録が後の判断材料になる
  • 「工事」と「その後の管理」をセットで考える
  • 枯れたら、すぐ連絡し、状況を記録し、原因を一緒に確認する
  • 原因を明らかにしないと、植え替えても繰り返す

熊本県内で造園工事をご検討の担当者様は、いづの造園までお気軽にご相談ください。

対応エリア

熊本市(中央区・東区・西区・南区・北区)を中心に、熊本県内および周辺の隣県で対応しています。

公園・道路・学校・公共施設などの公共工事から、工場・事業所・商業施設・集合住宅といった民間の敷地まで実績があります。

株式会社いづの造園

  • 所在地:〒861-4154 熊本県熊本市南区富合町平原198
  • TEL:096-357-4379/FAX:096-357-1303
  • 営業時間:8:30〜17:30(土日祝を除く)
  • 創業:昭和30年(1955年)
  • 許可:特定建設業 熊本県知事許可(特-7)第6510号
  • 業種:造園工事業/土木工事業/とび・土工工事業

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