2026.09.17
コラム
公共工事の造園業者に求められる体制|書類・安全管理・施工計画
公共工事は、民間の工事と進め方が大きく異なります。
作業そのものの質はもちろんですが、それと同じくらい手続きと記録が求められます。
「現場はきちんとやってくれるが、書類が出てこない」
「完了報告がなかなか整理されて出てこない」
こうした事態は、発注する側にとって大きな負担になります。
今回は、熊本市の造園会社いづの造園が、公共工事で造園業者に求められる体制について整理します。

前提となる許可と登録
建設業の許可
一定規模以上の工事を請け負うには、建設業の許可が必要です。
造園工事なら造園工事業、道路や排水なら土木工事業、フェンスや防護柵ならとび・土工工事業と、工事の種類ごとに業種が分かれています。
いづの造園は、特定建設業の熊本県知事許可を受け、造園工事業・土木工事業・とび土工工事業の三業種を営んでいます。
経営事項審査(経審)と入札参加資格
公共工事の入札に参加するには、経営事項審査を受け、発注機関の入札参加資格者名簿に登録されている必要があります。
各種保険への加入
社会保険、労災保険への加入は、公共工事では前提条件になります。
配置技術者
公共工事では、現場に技術者を配置することが求められます。
- 主任技術者……一定の資格または実務経験を持つ者
- 監理技術者……下請契約の金額が一定以上になる場合に必要
該当する資格としては、造園施工管理技士(1級・2級)、土木施工管理技士(1級・2級)などがあります。
有資格者が社内にいるかどうかは、受注できる工事の規模に直結します。
いづの造園でも、造園施工管理技士・土木施工管理技士・監理技術者の資格取得を社内で進めています。

着手前に必要な書類
工事の内容によって異なりますが、代表的なものを挙げます。
施工計画書
工事の進め方をまとめた書類です。
- 工事概要
- 工程表
- 施工方法、使用する機械
- 安全管理計画
- 品質管理計画
- 交通管理計画(道路上の作業がある場合)
- 環境対策
- 緊急時の連絡体制
安全書類(グリーンファイル)
作業員の名簿、資格の写し、保険の加入状況、下請の体制などをまとめたものです。
- 作業員名簿
- 施工体制台帳、施工体系図
- 持込機械等使用届
- 有資格者一覧
各種届出
道路使用許可、道路占用許可など、現場に応じて必要になります。
施工中の管理
工事写真
公共工事で最も手間がかかり、かつ省略できないのが写真管理です。
- 着手前……作業前の状態
- 施工中……途中の工程(埋め戻す前の状態など、あとで見えなくなる部分は特に重要)
- 完成……作業後の状態
- 出来形……寸法が分かるように、スケールを当てて撮影
同じアングルで着手前・完成を撮ることが基本です。
見えなくなる部分の記録は、あとから撮り直せません。
掘削の深さ、基礎の寸法、埋設物の位置など、埋め戻す前に必ず撮影します。
安全管理
- 朝の打ち合わせ(KY活動)
- 作業範囲の立入制限
- 交通誘導員の配置
- 保護具の着用確認
- 中止の判断基準(強風、豪雨、落雷)
近隣・利用者への対応
公園や学校、道路の工事は、利用者がいる中で進めます。
事前の告知、動線の確保、作業時間帯の配慮が必要です。

完成時の対応
- 完成写真の整理
- 出来形管理資料
- 品質管理資料
- 産業廃棄物のマニフェスト(処分の記録)
- 完成届、引渡し
処分の記録は、刈草や剪定枝、残土、既設物の撤去で必ず発生します。
適正に処分されたことを証明できる体制が必要です。
発注する側が確認しておきたいこと
業者を選定する際、次の点を確認しておくと安心です。
- 必要な業種の建設業許可があるか
- 配置できる技術者がいるか
- 公共工事の実績があるか
- 書類作成の体制があるか(現場だけでなく、事務側の対応力)
- 保険の加入状況
- 繁忙期に人員を確保できるか
- 緊急時の対応……台風や災害のあと、すぐ動けるか
とくに4の書類作成の体制は見落とされがちです。
現場作業が得意でも、書類が滞ると発注者側の負担が増えます。
事務所側で書類を作れる人がいるかどうかは、実務上の大きな差になります。
造園と土木を両方持つ強み
公共の緑地では、緑と構造物が混在します。
- 公園の樹木管理と、園路の補修
- 街路樹の剪定と、根上がりによる舗装の復旧
- 法面の草刈りと、排水路の改修
- グラウンドの芝と、防球ネットの設置
業種の許可が分かれていると、そのたびに別の業者を手配することになります。
いづの造園は造園・土木・とび土工の三業種の許可を持っているため、一つの窓口でまとめてご相談いただけます。
熊本市内での市道改良工事、排水路改良工事、横井小楠記念館の外構整備工事などを担当してきました。
国土交通省の案件も受注しています。

まとめ
公共工事で造園業者に求められる体制は、次のとおりです。
- 工事種別に応じた建設業の許可
- 配置技術者(施工管理技士など)の在籍
- 施工計画書・安全書類の作成体制
- 写真管理(とくに見えなくなる部分の記録)
- 処分の適正な記録
- 利用者がいる中で進める安全管理
現場の技術と、事務の対応力。この両方が揃っている業者を選ぶことが、発注する側の負担軽減につながります。
熊本県内で公共緑地・造園工事の発注をご検討の担当者様は、いづの造園までお気軽にご相談ください。
対応エリア
熊本市(中央区・東区・西区・南区・北区)を中心に、熊本県内および周辺の隣県で対応しています。
公園・道路・学校・公共施設などの公共工事から、工場・事業所・商業施設・集合住宅といった民間の敷地まで実績があります。
株式会社いづの造園
- 所在地:〒861-4154 熊本県熊本市南区富合町平原198
- TEL:096-357-4379/FAX:096-357-1303
- 営業時間:8:30〜17:30(土日祝を除く)
- 創業:昭和30年(1955年)
- 許可:特定建設業 熊本県知事許可(特-7)第6510号
- 業種:造園工事業/土木工事業/とび・土工工事業
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