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2026.09.16

コラム

高所作業車の資格とは|取得の流れと現場での役割

造園の現場で、バケットに乗って高い木の枝を切っている作業を見たことがあるかもしれません。

あれが高所作業車です。

街路樹や公園の高木を扱うには欠かせない機械で、造園業では取得しておくと担当できる仕事が大きく広がる資格のひとつです。

今回は、熊本市の造園会社いづの造園が、高所作業車の資格について説明します。

高所作業車を使って高木の作業を行ういづの造園

高所作業車とは

作業する人を乗せたバケット(かご)を、油圧などで持ち上げる車両のことです。

種類はいくつかあります。

  • 屈折ブーム型……アームが折れ曲がり、障害物を避けて回り込める
  • 直伸ブーム型……まっすぐ伸びる。遠くまで届く
  • 垂直昇降型……真上に上がる。屋内や狭い場所向け

造園の現場では、木の中に入り込む必要があるため、屈折ブーム型を使う場面が多くあります。

資格は高さで2種類に分かれる

高所作業車の資格は、作業床の高さによって分かれます。

作業床の高さ10m以上 → 高所作業車運転技能講習

数日間の講習で、学科と実技、修了試験があります。

作業床の高さ10m未満 → 高所作業車の運転の業務に係る特別教育

技能講習より短い日数で受講できます。

造園で街路樹や高木を扱う場合、10m以上に届く車両を使うことが多いため、技能講習のほうを取得しておくと対応範囲が広がります

なお、これは「バケットに乗って操作する」ための資格です。

高所作業車を公道で運転して現場まで移動する場合は、車両の大きさに応じた自動車運転免許も必要になります。

高所作業車のバケットから枝を処理する様子

講習ではどんなことを学ぶのか

学科

  • 高所作業車に関する知識(構造、種類、性能)
  • 原動機に関する知識
  • 運転に必要な一般的事項(安定度、転倒防止)
  • 関係法令

実技

  • 作業のための装置の操作
  • 実際にバケットに乗って動かす

とくに重点が置かれるのが転倒の防止です。

高所作業車は、アウトリガー(車体を支える脚)を張って安定させます。

このとき、地面が軟らかいとアウトリガーが沈み込み、車体が傾いて転倒します。

そのため、設置場所の地盤確認と、必要に応じた敷板の使用が必ず教えられます。

造園の現場でどう使うのか

街路樹の剪定

道路沿いの木は3〜10m以上に育っていることが珍しくありません。脚立では届かず、高所作業車が必要になります。

公園の高木の剪定・伐採

枯れ枝の除去、支障枝の処理、樹形の更新など。

建物や電線が近い場所での作業

枝を自由に落とせない現場では、バケットの上から安定した姿勢で枝を切り、ロープで下ろします。木に登る方法より安全に作業できます。

危険木の処理

幹が腐朽している木は登れません。高所作業車を使うことで、木に体重をかけずに処理できます。

いづの造園でも、2026年7月に熊本市南区で高所作業車を使用したイチョウの伐採作業を担当しました。

高所作業車で高木の枝を切り分ける作業

高所作業車と一緒に必要になる資格

高所作業車の資格だけでは、造園の高所作業は完結しません。

フルハーネス型墜落制止用器具特別教育

高所で作業する際、墜落制止用器具の使用について必要です。

チェンソーによる伐木等の業務の特別教育

バケットの上でチェンソーを使う場合に必要です。

玉掛け/小型移動式クレーン技能講習

切った枝や幹をロープやクレーンで吊り下ろす場合に必要です。

つまり、高木の伐採を安全に行うには、複数の資格を組み合わせることになります。

だからこそ、資格を順次取得していくことが仕事の幅に直結します。

いつ取得するのか

いづの造園の場合、取得の流れは次のようになります。

入社〜3か月……新人研修。現場の基本と安全のルールを覚えます

3か月〜1年……刈払機・チェンソーの特別教育を取得。機械を使い始めます

2年目以降……担当する現場に応じて、高所作業車、玉掛け、車両系建設機械などを順次取得

高所作業車は、基本の作業に慣れてから取得するのが一般的です。

高い場所での作業は、地上での判断力があってこそ安全にできるためです。

資格取得の費用は会社が負担します(資格取得補助100%)。

技能講習は数万円かかることもあるため、自費でそろえるとなると負担が小さくありません。

いづの造園のスタッフ集合写真

資格が待遇に反映される

いづの造園には免許手当があります。

保有している資格・免許に応じて手当が付く仕組みのため、取得が直接収入につながります。

また、有資格者が在籍していることは、会社にとっても意味があります。

公共工事や法人からの発注では、対応できる作業範囲が受注の条件になることがあるためです。

自分ができることが増えることと、会社が受けられる仕事が増えることが、そのまま重なるのがこの業界の特徴です。

まとめ

高所作業車の資格について、押さえておきたい点です。

  • 作業床の高さ10m以上は技能講習、10m未満は特別教育
  • 造園では10m以上に対応できる技能講習を取ると幅が広がる
  • 講習では転倒防止(アウトリガーと地盤)が重点
  • 高木の作業には、フルハーネス・チェンソー・玉掛けなどの資格も組み合わせる
  • 取得は2年目以降が一般的。費用は会社負担(いづの造園は補助100%)
  • 免許手当として待遇に反映される

未経験で入って、順番に積み上げていける資格です。

熊本で造園・外構・土木の仕事に興味のある方は、採用情報ページをご覧ください。

対応エリア

熊本市(中央区・東区・西区・南区・北区)を中心に、熊本県内および周辺の隣県で対応しています。

公園・道路・学校・公共施設などの公共工事から、工場・事業所・商業施設・集合住宅といった民間の敷地まで実績があります。

株式会社いづの造園

  • 所在地:〒861-4154 熊本県熊本市南区富合町平原198
  • TEL:096-357-4379/FAX:096-357-1303
  • 営業時間:8:30〜17:30(土日祝を除く)
  • 創業:昭和30年(1955年)
  • 許可:特定建設業 熊本県知事許可(特-7)第6510号
  • 業種:造園工事業/土木工事業/とび・土工工事業

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