2026.09.16
コラム
病害虫防除(消毒)を依頼するには|時期と周辺への配慮
「毛虫が大量に発生して、利用者から苦情が来た」
「葉が白くなっている木がある」
「毎年同じ時期に虫がつくので、事前に対策したい」
企業の敷地や公園、集合住宅の植栽では、病害虫の問題が毎年のように起こります。
今回は、熊本市の造園会社いづの造園が、樹木の病害虫防除を依頼するときに知っておきたいことを整理します。

よくある被害と、その見分け方
葉が食べられている(食害)
毛虫、イモムシなどの幼虫によるものです。葉がぼろぼろになったり、急に量が減ったりします。
葉が白っぽく、かすれたようになる
ハダニやグンバイムシの吸汁による被害です。葉の裏を見ると、小さな虫や黒い点(排泄物)が見つかります。
葉や枝がベタベタする、黒くなる
アブラムシやカイガラムシの排泄物に、すす病が発生している状態です。
幹に穴があいて、木くずが出ている
カミキリムシなどの穿孔性害虫です。放置すると木が枯れるため、早急な対応が必要です。
葉に斑点が出る、粉をふいたようになる
うどんこ病、すす病、斑点性の病気などです。
枝が急に枯れる
病気のほか、根の問題が原因のこともあります。
とくに注意したいのは穿孔性害虫です。
幹の内部を食い荒らすため、外から見て気づいたときには進行していることが多くあります。
「毛虫が出た」の相談で多い樹種
熊本の施設で相談をいただくケースでは、次のような組み合わせが目立ちます。
- サクラ……アメリカシロヒトリなどの食害
- ツバキ・サザンカ……チャドクガ。毒針毛に触れると皮膚炎を起こすため、人の通る場所では特に注意が必要です
- ツツジ類……グンバイムシによる葉のかすれ
- マツ……マツケムシ(マツカレハ)
チャドクガは、触れなくても風で飛んだ毛に反応することがあります。
通路沿いや園庭にツバキ・サザンカがある施設では、発生前の対策が有効です。

散布の時期
防除は「出てから」より「出る前」のほうが効果的です。
春(4〜5月)
多くの害虫の幼虫が発生し始める時期です。この段階で対応すると、被害が広がる前に抑えられます。
初夏(6〜7月)
第2世代の発生時期。梅雨時は病気も出やすくなります。
秋(9〜10月)
チャドクガなどは年に複数回発生します。秋の対応も必要です。
冬(12〜2月)
落葉期に、越冬している卵や幼虫、カイガラムシを対象とした処置を行うことがあります。
年に何回必要かは、樹種と過去の発生状況によります。
毎年同じ木に同じ虫がつく現場では、時期を決めた計画的な防除が有効です。
薬剤散布で配慮が必要なこと
薬剤を使う以上、周囲への配慮は欠かせません。
風向きと風速
飛散を防ぐため、風の強い日は避けます。
周辺への事前告知
利用者、近隣、洗濯物、車両。散布日時を事前に知らせる必要があります。
立入制限
散布中と、散布後の一定時間は立ち入りを制限します。
食用作物・池・水路
近くに家庭菜園や池がある場合は、対象や方法を変える必要があります。
ミツバチなど有用昆虫への影響
開花期の散布は、可能な範囲で避けます。
学校・保育施設・病院
利用者への影響が大きいため、実施時期と方法をより慎重に検討します。
こうした事情があるため、「とりあえず全部消毒しておく」という進め方はしません。
どの木に、何の被害が出ているのかを確認したうえで、必要な範囲に絞るのが基本です。

薬剤以外の対策
薬剤散布だけが防除ではありません。
剪定による通風の改善
枝が混み合って風が通らないと、病害虫が発生しやすくなります。透かし剪定で環境を変えるだけで、発生が減ることがあります。
被害枝の除去
毛虫の巣がついた枝を切り取って処分する方法です。発生初期なら、これで済むこともあります。
落葉の清掃
病原菌が落ち葉で越冬することがあります。秋の清掃が翌年の予防になります。
樹勢の回復
弱った木ほど病害虫がつきやすくなります。土壌改良や施肥で木を元気にすることが、結果的に防除になります。
樹種の見直し
毎年必ず被害が出る木は、植替えを検討する選択肢もあります。
依頼前に伝えていただきたいこと
- 樹種……分からなければ写真で構いません
- 被害の様子……葉なのか、幹なのか、どんな状態か
- 本数と樹高
- 場所の性格……公園、学校、集合住宅、工場など
- 周辺の状況……住宅、駐車場、池、菜園の有無
- 利用状況……人がいる時間帯、立入制限できる時間
- 過去の発生履歴……毎年出ているか、今年初めてか
とくに7の発生履歴は重要です。
毎年出ているなら、来年以降を含めた年間の計画を立てたほうが効率的です。

熊本で樹木の病害虫防除なら「いづの造園」
いづの造園は、昭和30年の創業以来、熊本県を中心に造園工事と緑地の維持管理を行ってきました。
公園や公共施設の緑地維持管理を長年担当しており、病害虫防除にも対応しています。
社内では農薬指導士の資格取得も進めています。
また、剪定・伐採・樹木診断まで対応できるため、
- 薬剤散布による防除
- 通風を改善する剪定
- 被害枝の除去と処分
- 弱った木の樹勢回復
- 繰り返す木の植替え
まで、原因に応じた対応をご提案できます。
事業内容は造園事業ページをご覧ください。
まとめ
樹木の病害虫防除を依頼するときのポイントです。
- 穿孔性害虫(幹の穴、木くず)は急ぐ。放置すると枯れる
- チャドクガは人が通る場所では特に注意が必要
- 防除は「出てから」より「出る前」が効果的
- 散布には風向き・事前告知・立入制限など周辺配慮が必要
- 剪定や清掃でも発生を減らせる。薬剤だけが対策ではない
- 毎年出る現場は、年間計画を立てたほうが効率的
熊本県内で樹木の病害虫でお困りの担当者様は、いづの造園までお気軽にご相談ください。
対応エリア
熊本市(中央区・東区・西区・南区・北区)を中心に、熊本県内および周辺の隣県で対応しています。
公園・道路・学校・公共施設などの公共工事から、工場・事業所・商業施設・集合住宅といった民間の敷地まで実績があります。
株式会社いづの造園
- 所在地:〒861-4154 熊本県熊本市南区富合町平原198
- TEL:096-357-4379/FAX:096-357-1303
- 営業時間:8:30〜17:30(土日祝を除く)
- 創業:昭和30年(1955年)
- 許可:特定建設業 熊本県知事許可(特-7)第6510号
- 業種:造園工事業/土木工事業/とび・土工工事業
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