2026.09.23
コラム
倒木・枯れ枝のリスク管理|施設管理者が確認すべきポイント
樹木は、施設に緑と日陰をもたらす資産です。
同時に、管理を怠れば人や物を傷つけるリスクにもなります。
- 枯れ枝が落ちて、通行人に当たる
- 台風で木が倒れ、駐車場の車を潰す
- 根が持ち上げた舗装で、利用者がつまずく
こうした事故が起きたとき、施設の管理責任が問われることがあります。
今回は、熊本市の造園会社いづの造園が、樹木のリスク管理について整理します。

リスクは「危険度 × 影響の大きさ」で考える
すべての木を同じように見る必要はありません。
優先順位をつけるには、2つの軸で考えます。
軸1:その木が危険な状態か
- 幹に空洞や大きな傷があるか
- 根元にキノコが出ているか
- 傾いているか
- 枯れ枝が多いか
- 上部から枯れ込んでいるか
- 根が切られた履歴があるか
軸2:倒れたら何に当たるか
- 人が日常的に通る場所か
- 駐車場、建物、電線が近いか
- 道路や隣地に面しているか
- 遊具やベンチの上か
危険度が中程度でも、真下が通学路なら優先度は高くなります。
逆に、多少傷んでいても周囲に何もない場所の木は、様子を見る判断もあり得ます。
危険のサイン|見るべき5か所
1.根元
- キノコが生えている(内部の腐朽が進んでいる可能性)
- 土が盛り上がっている、または沈んでいる
- 根が露出し、切断された跡がある
- 舗装やコンクリートで覆われている
根元のキノコは、外から見える中で最も重要な警戒サインのひとつです。
2.幹
- 空洞がある
- 縦に大きな割れがある
- 樹皮がはがれている
- 過去の強剪定跡から腐朽が入っている
- 明らかに傾いている
3.枝の付け根
- 枝が幹に食い込むように付いている(入り皮)
- 付け根に割れがある
- 太い枝が一方向に偏っている
4.樹冠
- 枯れ枝が多い
- 上部から枯れ始めている
- その年に伸びた枝が極端に短い
- 葉が小さい、量が少ない
5.周囲の環境
- 近年、周囲で掘削工事があったか
- 建物が建って風の当たり方が変わったか
- 排水の状況が変わったか

「かかり枝」は最優先で処理する
一度折れて、他の枝に引っかかったまま宙に残っている枝を「かかり枝」といいます。
これは、風や振動で予告なく落ちます。
台風や強風のあとは、真っ先に確認してください。
見つけた場合は、
- 真下を立入禁止にする
- 自分で落とそうとしない
- 専門業者に依頼する
下から棒でつついて落とすのは絶対に避けてください。
落下方向が読めず、非常に危険です。
点検を記録に残す
リスク管理として重要なのは、点検した記録を残すことです。
- 点検日
- 点検者
- 樹木の位置(図面に番号を振る)
- 樹種、樹高、幹周
- 確認した症状
- 判定(問題なし/経過観察/要対応)
- 実施した措置
記録があると、次の3つが可能になります。
1.変化が分かる
去年と比べて悪化しているかが判断できます。
2.優先順位がつけられる
限られた予算の中で、どこから手を入れるかを決められます。
3.管理していたことを示せる
万一事故が起きた場合、適切に管理していた記録は重要な意味を持ちます。
図面に樹木番号を振り、台帳をつくっておくと、担当者が代わっても引き継げます。

点検の頻度
年1回の定期点検
落葉期(12〜2月)は枝ぶりがよく見えるため、樹木の点検に適しています。
台風シーズン前(6〜7月)
枯れ枝の除去と、危険木の確認。
台風・強風のあと
かかり枝、傾き、根の浮き上がりを確認します。
日常の見回り
専門知識がなくても、「前と違う」に気づくことはできます。
危険と判断されたときの選択肢
枯れ枝の除去
最も基本的で、効果の高い対策です。
透かし剪定
枝葉を減らして、風の抵抗と枝の重量を減らします。
切り戻し
大きくなりすぎた樹冠を縮小し、倒伏リスクを下げます。ただし切りすぎると木を弱らせるため、判断が必要です。
支柱・ワイヤーによる支持
残したい木を物理的に支えます。
周囲の環境改善
土壌改良、舗装の一部撤去など、根が回復できる環境をつくります。
立入制限
すぐに処置できない場合の暫定措置として、真下を使わせないようにします。
伐採
回復の見込みがなく、リスクが高い場合の最終手段です。
残す努力と、安全確保。この両方を天秤にかける必要があります。

熊本で樹木のリスク管理なら「いづの造園」
いづの造園は、昭和30年の創業以来、熊本県を中心に造園工事と緑地の維持管理を行ってきました。
公園や公共施設の緑地維持管理を長年担当しており、
- 樹木の点検
- 樹木医診断
- 枯れ枝の除去、危険枝の処理
- 高所作業車を使った高木の作業
- 樹勢回復(土壌改良、支柱設置)
- やむを得ない場合の伐採・抜根
まで対応しています。
造園工事業に加えて土木工事業・とび土工工事業の許可も持っているため、根上がりによる舗装の補修やフェンスの復旧まで、まとめてご相談いただけます。
事業内容は造園事業ページをご覧ください。
まとめ
樹木のリスク管理のポイントです。
- リスクは「危険度 × 倒れたら何に当たるか」で優先順位をつける
- 根元のキノコと上部からの枯れ込みは重要な警戒サイン
- かかり枝は最優先。自分で落とそうとしない
- 点検の記録を残す(変化が分かる/優先順位がつく/管理の証明になる)
- 点検は落葉期と台風シーズン前、そして強風のあと
- 対処は伐採だけでなく、剪定・支持・環境改善という選択肢もある
熊本県内で施設の樹木が気になる担当者様は、いづの造園までお気軽にご相談ください。
対応エリア
熊本市(中央区・東区・西区・南区・北区)を中心に、熊本県内および周辺の隣県で対応しています。
公園・道路・学校・公共施設などの公共工事から、工場・事業所・商業施設・集合住宅といった民間の敷地まで実績があります。
株式会社いづの造園
- 所在地:〒861-4154 熊本県熊本市南区富合町平原198
- TEL:096-357-4379/FAX:096-357-1303
- 営業時間:8:30〜17:30(土日祝を除く)
- 創業:昭和30年(1955年)
- 許可:特定建設業 熊本県知事許可(特-7)第6510号
- 業種:造園工事業/土木工事業/とび・土工工事業
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