2026.09.21
コラム
記念樹・シンボルツリーの植栽|企業・学校の記念事業に
創立記念、社屋の新築、周年事業、卒業記念。
節目に木を植えるという文化は、日本の企業や学校に長く根づいています。
ただ、記念樹には普通の植栽工事とは違う難しさがあります。
その木は、簡単には植え替えられないからです。
数年後に枯れたとしても、「じゃあ別の木を」とはいきません。
今回は、熊本市の造園会社いづの造園が、記念樹・シンボルツリーの植栽について整理します。

記念樹選びで大切な3つの視点
1.その場所で確実に育つか
いちばん大事な条件です。
見た目や意味合いより先に、その場所の条件で健全に育つかどうかを確認します。
- 日照(一日のうち何時間、日が当たるか)
- 土質と水はけ(熊本には粘土質の土地もあります)
- 風の当たり方(台風の影響を受けやすい場所か)
- 地下の状況(埋設物、コンクリートガラ、地下水位)
- 冬の冷え込み
記念樹は目立つ場所に植えるため、建物のそばや駐車場の脇など、根が張りにくい環境になりがちです。
土の量が足りているかは、必ず確認したいポイントです。
2.将来の大きさを想定できるか
植えるときは2〜3mでも、20年後には10mを超える樹種があります。
- 建物や窓に届かないか
- 電線に達しないか
- 根が舗装を持ち上げないか
- 落葉が側溝や隣地に影響しないか
記念樹は「大きくなったから切る」がしにくい木です。
だからこそ、将来の姿を前提に場所と樹種を決める必要があります。
3.意味づけができるか
記念樹には物語が必要です。
- 社名や理念に由来する樹種
- 地域や県にゆかりのある樹種
- 花や紅葉で季節を感じられる樹種
- 長寿の象徴とされる樹種
意味が共有されていると、社員や生徒がその木を大切にします。
手をかけてもらえる木は、長く残ります。
記念樹によく選ばれる樹種の考え方
樹種選びは条件次第ですが、検討の観点を挙げます。
常緑か落葉か
常緑樹は一年中緑を保ちますが、季節の変化は出にくくなります。落葉樹は季節感がある一方、秋の清掃が必要です。
花を楽しむか
サクラ、ハナミズキ、キンモクセイなど。開花期に節目を感じられます。ただし、花のあとの管理が必要です。
成長の速さ
早く大きくなる樹種は早く見栄えがしますが、管理の頻度も上がります。
手のかかり方
毎年の剪定が必要な樹種と、放っておいても樹形が崩れにくい樹種があります。管理体制に合わせて選ぶことが大切です。
熊本の気候への適性
夏の暑さと台風に耐えられるか。ここは外せない条件です。

式典に合わせるときの注意
記念植樹は、式典と同時に行われることが多くあります。
時期の問題
木を植えるのに適した時期は、落葉樹なら11月〜3月頃、常緑樹なら3〜5月または9〜10月です。
式典の日程が真夏や真冬になる場合、木への負担が大きくなります。
対応としては、
- 事前に本植えを済ませ、式典では記念の土入れのみ行う
- 灌水の頻度を増やし、葉を減らして負担を軽くする
- 大きめの根鉢で掘り取り、養生を厚めにする
といった方法があります。
式典当日の段取り
- 掘削は前日までに済ませる
- 参加者がスコップを入れやすい高さに調整する
- 安全に配慮した動線をつくる
- 記念プレートの設置位置を決めておく
「その場で穴を掘って植える」のは現実的ではありません。
準備は事前、当日は仕上げの一手という形が一般的です。
植えたあとが本番
記念樹で最も多い失敗は、植えたあとの管理が決まっていないことです。
活着までの灌水
植えて1〜2年は根が十分に張っていません。雨だけでは足りない時期があります。
とくに夏場は、水切れで枯れるケースが多くあります。
「誰が、どの頻度で水をやるのか」を決めておいてください。
支柱の点検と撤去
支柱は根が張るまでの仮の支えです。
付けたままにすると幹に食い込み、木を傷めます。数年後に撤去する計画を立てておきます。
剪定
樹形を整えるだけでなく、風の抵抗を減らして倒伏を防ぐ意味もあります。
記念プレートの管理
木が太るにつれて、幹に直接留めたプレートは食い込みます。
独立した支柱や台座に設置するのが安全です。

発注前に整理しておきたいこと
- 目的……何の記念か。式典を伴うか
- 場所……候補地の日照、広さ、周囲の状況
- 希望の樹種……あれば。なければ条件から提案します
- 予定時期……式典の日程
- 記念プレートの有無
- 植えたあとの管理体制……自社で水やりできるか、委託するか
- 予算の目安
とくに6の管理体制は、樹種と大きさを決める判断材料になります。
管理に手をかけられないなら、それを前提に丈夫な樹種を選ぶべきです。
熊本で記念樹・シンボルツリーの植栽なら「いづの造園」
いづの造園は、昭和30年の創業以来、熊本県を中心に造園工事を行ってきました。
設計から施工、その後の維持管理までを一つの流れとして考えることを大切にしています。
- 現地条件に合った樹種の提案
- 配置・景観計画
- 植栽工事、支柱設置
- 式典に合わせた工程調整
- 活着後の維持管理
まで対応しています。
2026年4月には、熊本市南区で企業様の敷地内植栽工事を担当しました。
施工事例は施工実績ページ、事業内容は造園事業ページをご覧ください。

まとめ
記念樹・シンボルツリーを植えるときのポイントです。
- 見た目より先に、その場所で確実に育つかを確認する
- 20年後の大きさを前提に、場所と樹種を決める
- 意味づけがあると、手をかけてもらえる木になる
- 式典が不適期なら、事前に本植えして当日は土入れのみという方法もある
- 活着までの灌水を誰がやるかを決めておく
- 支柱は撤去時期まで計画する
- プレートは幹に直接留めない
記念樹は、植えて終わりではなく、そこから何十年も付き合っていく木です。
熊本県内で記念植樹をご検討の担当者様は、いづの造園までお気軽にご相談ください。
対応エリア
熊本市(中央区・東区・西区・南区・北区)を中心に、熊本県内および周辺の隣県で対応しています。
公園・道路・学校・公共施設などの公共工事から、工場・事業所・商業施設・集合住宅といった民間の敷地まで実績があります。
株式会社いづの造園
- 所在地:〒861-4154 熊本県熊本市南区富合町平原198
- TEL:096-357-4379/FAX:096-357-1303
- 営業時間:8:30〜17:30(土日祝を除く)
- 創業:昭和30年(1955年)
- 許可:特定建設業 熊本県知事許可(特-7)第6510号
- 業種:造園工事業/土木工事業/とび・土工工事業
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