2026.09.26
コラム
作業着と装備の話|安全に働くために身につけるもの
造園業に入ると、まず支給されるのが作業着と装備一式です。
これらは「制服」ではなく、身を守るための道具です。
未経験で入る方にとっては、何をどう使うのか分かりにくい部分でもあります。
今回は、熊本市の造園会社いづの造園が、造園業の作業着と装備について紹介します。

基本の装備
ヘルメット
落下物と、頭をぶつけることから守ります。
造園の現場では、上から枝が落ちてくる場面が日常的にあります。
顎ひもは必ず締めます。緩んでいると、衝撃で外れて意味がありません。
作業着(上下)
長袖・長ズボンが基本です。
夏でも半袖にしないのは、
- 枝や葉で肌を切らないため
- 虫(毛虫、ハチ、蚊)から守るため
- 直射日光を防ぐため
- 薬剤や樹液から皮膚を守るため
「暑いから半袖」は、かえって危険です。
とくにチャドクガのような毒針毛を持つ虫がいる現場では、肌の露出は避けます。
安全靴
つま先に芯が入っており、重いものを落としても足を守ります。
造園では、滑りにくい底のものや、地下足袋タイプを使う場面もあります。
現場が土や斜面のことが多いため、グリップは重要です。
手袋
作業内容によって使い分けます。
- 一般作業用……滑り止め付き
- 剪定用……枝や棘から守る、やや厚手のもの
- 機械操作用……振動を軽減するもの
保護メガネ
刈払機を使う作業では必須です。
刈払機は石や金属片を高速で飛ばします。目に当たれば失明の恐れがあります。
「少しの作業だから」と外して事故になるケースが多いため、常時着用が基本です。

作業別の専用装備
チェンソー作業
チャップス(防護ズボン)/すね当て
チェンソーの刃が当たったとき、内部の繊維が絡んで刃を止める構造になっています。
チェンソー事故で最も多い受傷部位は脚です。
耳栓・イヤーマフ
チェンソーやエンジン機械は大きな騒音を出します。長時間の使用は聴力に影響します。
フェイスシールド
木くずの飛散から顔を守ります。
高所作業
フルハーネス型墜落制止用器具
墜落を防止する装備です。装着には特別教育が必要です。
高所作業車のバケット内や、樹上での作業で使用します。
正しく装着しないと、墜落時にかえって危険な状態になります。着け方まで含めて教育を受けます。
薬剤散布
防護服、マスク、ゴーグル、専用手袋
薬剤の種類に応じた装備が必要です。
季節ごとの装備
夏
空調服
ファンが内蔵されたウェアで、服の中に風を送ります。熱がこもりにくくなります。
冷却タオル、ネッククーラー
帽子・ヘルメット用の日よけ
首の後ろの日焼けと熱を防ぎます。
水分・塩分の携行
装備というより必須の備えです。のどが渇く前に取ります。
いづの造園の勤務時間が7:30〜17:00と朝早いのは、暑い時間帯を避ける意味もあります。休憩時間も120分確保しています。
冬
重ね着(レイヤリング)
動き始めると体は温まります。厚着しすぎると汗をかき、休憩時に冷えます。
脱ぎ着で調整できる重ね着が基本です。
防寒手袋
作業性を落とさない範囲で選びます。
ネックウォーマー
首を温めると体感が大きく変わります。

装備は会社から貸与される
「入社前に道具をそろえないといけないのか」と心配される方がいますが、その必要はありません。
いづの造園では、作業着・道具を貸与しています。
福利厚生の一つとして、入社時に必要なものが支給されます。
ただし、安全靴や手袋など、体に合うものを自分で選びたいという人もいます。
このあたりは、入社後に先輩に聞いてみるとよいでしょう。
装備を「きちんと使う」ということ
装備は持っているだけでは意味がありません。
現場でよくある問題は、
- ヘルメットの顎ひもを締めていない
- 保護メガネを外して作業している
- 手袋が破れたまま使っている
- チャップスを着けずにチェンソーを使う
- フルハーネスのフックを掛けていない
「面倒だから」「少しの作業だから」が事故につながります。
いづの造園では、朝の打ち合わせで作業内容と危険箇所を確認し、保護具の着用も確認してから現場に入ります。
企業理念の一つに「安全第一の徹底」を掲げており、装備の使い方も含めて教育しています。
道具の手入れも仕事のうち
装備と同様、道具の手入れも重要です。
- チェンソーの刃を研ぐ
- 刈払機の刃を交換する
- エンジンや燃料の点検
- 剪定バサミの研磨と注油
切れない刃は、余計な力が必要になり、事故につながります。
いづの造園では、帰社後に道具の手入れと翌日の準備を行う時間を取っています。
道具を大事にする人は、現場でも段取りが良いことが多いものです。

まとめ
造園業の作業着と装備について、まとめます。
- ヘルメット・長袖長ズボン・安全靴・手袋・保護メガネが基本
- 夏でも長袖なのは、虫・枝・日射・薬剤から身を守るため
- チェンソーにはチャップス・耳栓、高所にはフルハーネス
- 夏は空調服、冬は重ね着で調整
- 作業着・道具は会社から貸与(いづの造園の場合)
- 装備はきちんと使ってこそ意味がある
- 道具の手入れも安全につながる仕事の一部
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株式会社いづの造園
- 所在地:〒861-4154 熊本県熊本市南区富合町平原198
- TEL:096-357-4379/FAX:096-357-1303
- 営業時間:8:30〜17:30(土日祝を除く)
- 創業:昭和30年(1955年)
- 許可:特定建設業 熊本県知事許可(特-7)第6510号
- 業種:造園工事業/土木工事業/とび・土工工事業
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