2026.06.01
スタッフブログ
令和8年度 第1回樹木剪定講習会に参加しました
令和8年5月28日、「香りの森」にて、熊本市造園建設業協会 主催の「令和8年度 第1回 樹木剪定講習会」が開催され、いづの造園も参加いたしました。
当日は、熊本市職員の方々をはじめ、造園関係者の皆さまが参加し、公園や学校、行政機関などの公共施設における樹木剪定について受講しました。
普段何気なく見ている街路樹や公園の樹木ですが、実際には景観形成だけでなく、安全性や快適性、環境保全など、さまざまな役割を担っています。そのため、樹木管理では「ただ枝を切る」のではなく、それぞれの場所の特徴や利用目的に応じた管理を行うことが重要になります。
今回の講習会では、施設ごとの樹木の役割や管理上の注意点、基本的な剪定方法、安全管理について詳しく学ぶことができましたのでご紹介いたします。

公園の樹木の役割について
公園樹木には、多くの役割があります。
まず、公園利用者にとって快適な空間をつくる役割があります。特に夏場は木陰をつくることで暑さをやわらげ、休憩しやすい環境づくりにつながります。また、樹木によって季節感が生まれ、春の新緑や花、秋の紅葉など、四季を感じられる空間を演出しています。
さらに、樹木は景観を整えるだけでなく、二酸化炭素の吸収や空気の浄化など、環境保全にも大きく関わっています。鳥や昆虫などの生き物にとっても大切な生息環境となっており、公園の自然環境を支える重要な存在です。
最近では、緑による癒し効果やリラックス効果も注目されており、公園樹木は地域の憩いの場づくりにも欠かせないものとなっています。
公園の樹木管理の注意点
公園では、小さなお子さまから高齢者まで、多くの方が利用されます。そのため、樹木管理では安全面への配慮が非常に重要となります。
特に注意が必要なのが、枯れ枝や折れ枝、下がり枝などです。これらは落下事故につながる危険性があるため、定期的な点検と剪定が必要となります。
また、枝葉が生い茂りすぎると、公園内が暗くなったり、見通しが悪くなる場合があります。見通しの悪化は防犯面にも影響するため、適度に枝を透かしながら剪定を行うことが重要です。
さらに、公園樹木では景観にも配慮しなければなりません。枝を切りすぎると樹木に負担がかかるだけでなく、自然な樹形が崩れてしまうため、樹木本来の姿を活かした管理が求められます。

学校の樹木の役割について
学校に植えられている樹木にも、さまざまな役割があります。
校庭や校舎周辺の樹木は、強い日差しをやわらげ、児童・生徒が過ごしやすい環境づくりにつながっています。また、自然に触れ合える環境をつくることで、季節の変化や植物への関心を育てる役割もあります。
さらに、学校樹木の中には、長い年月をかけて大切に守り継がれてきた樹木も多くあります。地域や学校の歴史を感じられる存在でもあり、卒業生や地域の方々にとって思い出の象徴となっている樹木もあります。
また、学校は災害時の避難場所として利用されることも多く、外周部に植栽された樹木には、防火機能としての役割もあります。火災時の延焼防止や、強風・砂ぼこりの軽減など、防災面においても重要な役割を担っています。
桜やイチョウなどの樹木は、入学式や卒業式など学校生活の思い出とも深く関わっており、学校景観づくりにも大きく貢献しています。
学校の樹木管理の注意点
学校では、子どもたちの安全を最優先に考えた管理が必要となります。
特に、通学路や運動場周辺では、枝の落下や倒木事故を防ぐための管理が重要です。低い位置に伸びた枝や折れかかった枝などは、早めに剪定を行う必要があります。
また、学校樹木は児童・生徒が自然に触れ合いながら学ぶ教材としての役割もあるため、単に枝を切り整えるだけではなく、樹木本来の自然樹形を尊重しながら育成していくことが大切です。
さらに、樹木が成長しすぎると、教室への日当たりや風通しに影響する場合もあるため、周囲の環境を考慮しながら適切な管理を行います。
加えて、越境枝や落枝などによる隣接地への影響にも配慮が必要です。近隣住宅や道路への枝の張り出し、落葉による影響なども確認しながら、安全かつ適切な管理を行うことが重要となります。
学校では授業や部活動などが行われているため、作業時間や作業範囲への配慮も必要となります。講習会では、施設利用者や周辺環境への配慮も樹木管理において重要なポイントであることを学びました。

公共施設の樹木の役割について
行政施設や公共施設に植栽されている樹木は、施設全体の景観向上や地域環境づくりに大きく関わっています。
緑があることで施設の印象がやわらかくなり、利用者に安心感や落ち着きを与える効果があります。また、道路沿いや駐車場周辺では、照り返しを抑える役割や、周囲との景観調和にもつながっています。
公共施設は多くの方が利用するため、清潔感や景観維持が特に重要になります。
公共施設の樹木管理の注意点
公共施設では、建物や設備への影響にも注意しながら管理を行う必要があります。
例えば、枝が照明や看板に接触していないか、道路側へ張り出していないかなどを確認しながら剪定を行います。
また、駐車場では車両への接触防止、歩道では通行の妨げにならないよう配慮する必要があります。
さらに、施設の印象を左右する場所でもあるため、景観を損なわないよう、整った樹形を維持することも大切です。
基本的な剪定の仕方
今回の講習会では、場所を問わず共通する基本的な剪定方法についても説明がありました。

樹木剪定の対象となる枝
主に剪定対象となる枝は以下のような枝です。
- 枯れ枝
- 折れ枝
- 病害虫被害のある枝
- 混み合った枝
- 下がり枝
- 徒長枝(極端に伸びた枝)
- 樹形を乱す枝
これらの枝を適切に剪定することで、安全性の向上だけでなく、風通しや日当たりの改善、病害虫予防にもつながります。
剪定方法
剪定では、必要以上に切りすぎないことが重要になります。
樹木にはそれぞれ成長の仕方や特徴があるため、自然な樹形を維持しながら剪定を行います。また、枝の付け根を傷めない位置で切ることで、樹木への負担を軽減することができます。
さらに、枝同士が重ならないよう適度に透かし剪定を行うことで、風通しや日当たりを改善し、病害虫の発生予防にもつながります。
樹木ごとの剪定方法について
講習会では、熊本市内でもよく見られる代表的な樹木についても説明が行われました。
イチョウ
樹形を整えながら、混み合った枝を整理することが重要です。強剪定を行うと樹形が乱れやすいため注意が必要です。
クスノキ
成長が早く枝葉も多いため、風通しを良くする剪定が重要になります。枝が混み合いやすいため、定期的な管理が必要です。
ケヤキ
自然樹形を活かした剪定が基本となります。切りすぎると樹勢が乱れるため、不要枝を整理しながら管理します。
ソメイヨシノ
桜は剪定による切り口から傷みやすいため、必要最小限の剪定を行います。太枝の切除には特に注意が必要です。
クロガネモチ
比較的管理しやすい樹木ですが、枝葉が密集しやすいため、内部の風通しを良くする剪定を行います。
樹木ごとに特徴や管理方法が異なるため、適切な知識と経験が必要であることを改めて学びました。
安全について

樹木剪定作業では、安全管理も非常に重要です。
作業前には周囲の安全確認を行い、カラーコーンや作業表示などで立入防止措置を行います。また、使用機械や道具の点検も欠かせません。
高所作業では、ヘルメットや安全帯などの保護具を正しく使用し、墜落・転落防止対策を徹底します。
さらに、公園や学校など人通りの多い場所では、利用者や通行者への声掛けや安全誘導も重要になります。
今回の講習会を通して、改めて樹木管理の重要性や安全意識について学ぶことができました。
いづの造園では、今後も技術向上に努め、安全で快適な緑地環境づくりに取り組んでまいります。
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